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<今日の話題>言葉の戦士


7月5日に開催された第7回北海道大会について北海道新聞の<今日の話題>に取り上げられていた。その記事を紹介しよう。


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<今日の話題>言葉の戦士
2009.07.13 北海道新聞夕刊全道版



リングに照明があたる。向き合うボクサー。ゴングが鳴る。「ファイト!」

ここまでは普通のボクシングと変わらない。だが、これは「詩のボクシング」。網走管内上湧別町で5日に第7回北海道大会が開かれた。

予選を勝ち抜いた14人の朗読ボクサーが赤、青両コーナーに分かれ、自作の詩を1ラウンド3分間で披露する。

早口の連打。リング狭しと動き回るフットワーク。技巧を尽くす闘いは聞き応え、いや見応えもあった。

「まじめにふざける場がほしかった」という札幌の青年は、ブラックユーモア満載の「デブ捨て山」「イケメン統一試験」「体臭王座決定戦」の爆笑シリーズでベスト4に進出した。

「コンプレックスのかたまり」という青年は「負の素材」に見えることも軽く笑い飛ばしてみせた。しかし、聞き終わると、お笑いだけではない「何か」が心に残る。いわば変則型のボクサーか。

「大人にはなれないという友達は虹を見つけることだけうまい」。友を見詰めた短歌を朗詠する女性。戦争体験を語る農家。憲法9条も登場した。

魂のこもった朗読ぞろい。まさに言葉の格闘技だった。

翻って世の中は、言葉の軽さが際立つ。

やがて総選挙だ。選挙運動は「舌戦」ともいわれるが、舌先三寸の言葉は要らない。朗読ボクサーのごとき入魂の「言(こと)の葉(は)」パンチにノックアウトされてみたい。(武野伸二)

北海道新聞社


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「詩のボクシング」は、実際にその会場に行って朗読ボクサーの声を聴き、その姿に触れることで理解されることが多い。

「詩のボクシング」のネーミングがああだとか、勝ち負けがあるからこうだとか、ジャッジ判定がどうのとか、言われることもあるが、それらは「詩のボクシング」についての表面的なことに過ぎない。

そういった表面的な見方を払拭するものが、「詩のボクシング」の空間にある。

だから、一人でも多くの人に、唯一無二の身体を持ってライブとしての場を体感してもらいたいと思う。
by videoartist | 2009-07-14 10:00