日々にイメージを採取する!


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表現は才能ではなく、人がするもの


個人戦、団体戦には、各種メディアの方が秘かにあるいは名を明かして観に来る。

そうやって関心を持っていただけているのは嬉しい。

出場する朗読ボクサーに何らかの依頼が来るようになるかもしれないので、来年からはもっと観に来てもらえるように積極的に働きかけようかと考えている。

そういえば、映画監督の大林宣彦さんがジャッジをした時に、「ぼくは映画に出演してもらいたいと思えるかどうかで判定します」とおっしゃっていたが、各種メディアの方々にもそういった視点で出場朗読ボクサーを見てもらうこともできるだろう。

映画だけではなく、演劇の役者として、あるいは何か原稿依頼もあるかもしれない。もちろん、他にも新たなメディアを模索している人からのオファーの可能性もあるかもしれない。そういった新しい表現者を発掘してもらえる場にできればとも考えている。

わたしは今も、これまでの表現形態やシステムが変容せざるを得ない状況下で、声の言葉で人の存在の仕方に新たな価値観を見出そうとする「詩のボクシング」の方向性は間違ってはいないと思っている。そのことに共感してもらえる人も以前よりは増えたのではないかと思っている。

では、新たな価値観を見出した朗読ボクサーたちが、どんな感覚で表現できるようになるのか。イメージ的には、決してプロという感覚ではなく、アマフェッショナルとも呼べる新鮮な感覚で、宮沢賢治ではないが「欲はなく、決して怒らず、そして威張らず、いつも静かに笑っている」ようにな表現姿勢が貫けることだと思っている。
by videoartist | 2009-11-17 09:00