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高知大会代表の感想より


高知大会代表の坂倉夏奈選手から感想が届いたので紹介します。

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※写真は、準決勝で神奈川代表の吉川詩歩選出との対戦。

坂倉夏奈

全国大会は初めてでしたので、他の選手がどのような形態で参加されるか知りませんでしたし、私なんかで通用するのかとても不安でいっぱいでした。

でも、クラスのみんなが、誕生日と優勝祝いに寄せ書き入りの英語のノートをくれて励ましてくれたり、先生方にも声をかけていただいて、一か八かやってみよう!と思いました。
クラスで二つくらいネタをやったこともあって、「詩のボクシング」自体に興味を持ってくれるひともいて、うれしい限りでした。

そして大会。
実は今回の大会バック席もあるということでちょっとがっかりしていました。
ですが、あまり気にすることはなかったです。
逆に、バック側からしか楽しめない詩の聞き方もあったので、フロントとバックで二回聞くのをおすすめします。(来年からはないそうですけど)
背中で語るとはよく言いますが、表情を背中を通して見ることで、全く違う詩を聞くことができると思います。
暖かい言葉ばかりの詩でも、その人の表情を想像できないような恐怖を感じることがあったり、恐ろしい言葉を叫んでいる中に見えるその人の柔らかい人間性であったり…
ひょっとしたらボクサーにとっては不利な席かもしれません。笑

でも、人によってその作品の解釈ももちろん違うし、お客さん一人ひとりの世界の感じ方があるから、詩は披露した途端に何十倍も増えるんやなと思いました。

「詩のボクシング」は、お客さんがいて初めて成り立つスポーツ?やと思います。

”心に届く言葉”でジャッジする、
すごい難しいやろうなと思いました。

その点で言うと、勝ち負けは運の部分もあるので、あまり勝ち負けにこだわらずにやっていこうと思いました。

「勝ちたいと思ってはならない」
いつもこのことで苦しめられます。
だって、勝たないと次の詩を聴いてもらえない。
でも、勝ちたいと思ったら相手のボクサーに失礼かもしれない。
だって、相手も次の詩を読みたいから、でも…

と、大会前日はかなりうなされていましたが、当日は本当に勝ち負けなど気にならず楽しんでいました。

本当は今まで客電が落ちないのが嫌だったのですが、
お客さんの表情もいきいきしていて、ほんとうに楽しかったです。
お客さんと作っていく舞台なんやな。と。

私までお客さんの側になっていたのもあって、感情移入しすぎてしまいました。汗

私は全部後攻だったのですが、二回戦、斗沢さんの「かっちゃん(お母さん)」の叫びにかなりのどもとまできていまして、あぁ、これでわたしが読むのも最後だなぁと思って力を振り絞って読みました。

ですが、勝ちあがりました。が、その次の吉川さんの「ディズ二ーランドに行きたいの」で決定打でした。涙

上着を脱いで空気を吹き飛ばそうとしたのですが、客席以上に私に大打撃でした。笑

自分の世界にどれだけ引き込めるか、
難しいことなのに、自分が自分の世界に入りきれないと人を引き込めないよなぁ…
と、あたりまえのところで反省しました。

なるほど。これがパンチか。

私は、誰にでも伝わりやすい言葉で詩を書くことをモットーにしています。
その情景を聴いている人が想像できるようにそのまま見せたいシーンを抜き出していて、主軸になる大事なことはあまり言いません。
私が下手にことばにするより、
聴いているひとがそこから何かを感じとるほうがずっと深いことだと思うからです。
たくさんのいろんな人がそれぞれ毎日別々のことを感じながら生きているわけですから、
私のありきたりな言葉は受け取るひとによって、思い出とか、経験とか、リンクするところは違うんやないかなって。

終わったあと、小学生の方から人生の大先輩の方まで、お声がけいただきありがとうございました。
逆にお客さんの生き方にも触れることができて、大変うれしく思います。
もちろん、選手の方も。

そんなたくさんの人たちに、私の世界に触れていただけることは、この上ない幸せやと思います。
by videoartist | 2009-12-08 20:30 | 「詩のボクシング」