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長崎大会代表の感想より


今回の全国大会で最もユーモラスな朗読をしたのは、長崎大会代表の岩永真実選手でした。

詩にも笑えるものは沢山あります。

岩永選手の朗読した作品も笑える詩でした。



便秘。

その名を見れば一目瞭然。
秘められた便。
便に秘められたナゾ。
秘密の便。
便の秘宝。

もはやただ者ではない。
今日も明日も惑わし続けている、体内フン争だ。

意地でも出さない!という保守的な抵抗は、
体内政権をもおびやかし、
大腸の情勢悪化を知らしめる。

[略]

気がつけば、下っ腹がパンパンだ。
おならが出る出る。
食欲不振。

ああ、このままでは便秘にやられてしまう。
被害者意識が私を駆り立て、
便秘と大腸が攻防戦を繰り広げる。

私は、コーラック、スルーラック、ビオフェルミンの核ミサイルを
体内へ向けて次々と発射した。

[略]

ほらみろよ。
用法と用量を守れば私たちの大腸は無敵だ。
体内は平和を取り戻し、大腸と肛門は国交回復。
便秘の負けかと思われた。

しかし見くびらないでほしい。
たかが数発のミサイルで、彼ら便秘がくたばるわけがない。
明くる日もミサイル発射。
また明くる日もミサイル発射。
大腸は冷戦状態に突入した。

ああ、私たちの大腸よ。
平和はまだまだ遠いのです。


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岩永真実

はじめに、私を「詩のボクシング」へ導いて下さった方々と観客の皆様に、心から感謝しています。ありがとうございました。

頭をガツンと殴られるとは、こういう心地でしょうか。初めて参加した「詩のボクシング」は、私にとって快感でした。妄想をただノートに吐き出してきた私は、表現者に程遠い生活をしてきました。リングの上で観客に包まれる感覚も、未知の世界です。うずうず、そわそわ、身をくねらせながら全国大会を迎えました。

人間の話す言葉が、人間を壊したり温めたり突き放したり引き寄せる。自分がそんな言葉を放つ立ち場になることも他の選手の方から届けられる言葉も、全てが衝撃的な出逢いでした。

言葉が、育て方次第で暴力にも引力にも活力にもなり得ることを知りました。これから、またゆっくりと言葉を見つけて、温めて、育てて、誰かに届けてゆきたいです。
by videoartist | 2009-12-11 18:00 | 「詩のボクシング」