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「詩のボクシング」が目指してきたものとは(その3)


立松和平さんが亡くなった。その訃報に驚いています。立松さんと話すと心が温まりました。あの朴とつとしたしゃべりが心にも浸み込んできました。その声を「詩のボクシング」の場でも聴いてもらいたいと朗読ボクサーとしてリングに立ってもらったこともあります。また、ジャッジもやっていただきましたが、いずれも勝ち負けを超えて「詩のボクシング」を楽しんでくれていました。まだまだいろいろな仕事をなさりたかったでしょうが、残念でなりません。

立松さんが朗読ボクサーとしてリングに立ったのは、史上初となる「詩のボクシング」タッグマッチでした。昨年、そのタッグマッチが発展した形となって「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会が行われました。

立松さんが参加したタッグマッチは、本当に楽しかった。立松さんとタッグを組んだ歌人の福島泰樹さんのチームは負けましたが、立松さんの人柄もありますが、「詩のボクシング」は負けても楽しい場なんだよ、そういった場なんだよと励ましていただきました。試合の後の打ち上げでも、「詩のボクシング」の遊び心を称える話をしていただき、わたしは「詩のボクシング」をやり続ける勇気を授けてもらいました。あの声を聞けなくなるのがさびしいです。

立松さんが残してくれたといっても過言ではない団体戦ですが、今年は全国から出場者を募ります。「詩のボクシング」とは異なり、「声と言葉のボクシング」団体戦は誰でもが大会を開く、あるいは団体として応募、または団体を推薦することができます。もちろん、全国大会にはすべてのチームが出場できるわけではないので、出場できる8チームの最終選考は日本朗読ボクシング協会が行うことになります。

ちなみに、一昨年の全国大会準チャンピオンの土屋智行くんが、京都で「声と言葉のボクシング」団体戦の大会の準備を進めてくれています。京都でいきなり団体戦ですが、開催にこぎつけることを願っています。でも、土屋くんならやってくれるでしょう。ところで、土屋くんのような全国大会準チャンピオンでトーナメントをやってみても面白いのではないでしょうか。表現力ということでは、チャンピオンよりあるようにも思えます。

振り返ってみると、「詩のボクシング」は通常の大会のほかに選抜式としての大会も行ってきました。それは、人の声と言葉の表現をもっと楽しんでもらいたいという思いからです。

そして今回、新たにステージ版「詩のボクシング」を始めるにあたって、実は選抜式ではなしえなかったことを実現できればという思いがあります。つまり、新たにできる劇場での定期的な公演を通して、そこに出演する人たちが自立した表現者としても認められるようになればと考えているのです。

「詩のボクシング」は限界芸術の場を目指しますが、そこからはみ出る表現をステージ版「詩のボクシング」では拾い上げることを目指すといってもよいかもしれません。


-----------------(過去のブログより)----------------------------------------------------------------------------------------

2000年9月17日に、「詩のボクシング」タッグマッチとして作家の立松和平さんと歌人の福島泰樹さんのタッグチームとわたしと超歌唱家の巻上公一さんのタッグチームで対戦したことがあるが、チームワークで表現することの楽しさを観客と共有できた。個人戦の「詩のボクシング」とは違い、声と言葉の格闘技としての新たな醍醐味がそこにはあった。

この団体戦をきっかけに団体戦出場チームを全国から募り、大会が開催できるようになればと考えている。

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 ※史上初のタッグマッチのチラシ表面。この頃はプロの大会として「詩のボクシング」は行われていた。
by videoartist | 2010-02-10 08:00 | 「詩のボクシング」