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高校生チャンピオン・國方綾乃さんの思いと実行委員からの大会報告


第34回全国高等学校総合文化祭みやざき2010については下記の8月4日のブログでは、

「8月2日は、全国高総文祭みやざき2010の文芸部門での高校生大会が行われました。この全国大会まで宮崎県高文連の文芸部門は5年の歳月を費やしています。口蹄疫のこともあり、一時は中止になるかもしれないと心配しましたが、開催が決まりやってみると、これまでにない素晴らしい内容の高校生大会になりました。リング上の高校生朗読ボクサーは声がしっかり出ていてかっこよく、どの高校生の朗読も人の心を打つ声と言葉のパンチを繰り出していました。わたしは、『詩のボクシング』をやっていてよかったと感じさせてもらいました」

と紹介しています。その大会チャンピオンの國方綾乃さんと宮崎県実行委員会文芸部会代表の藤崎正二委員から大会の感想と報告が送られてきました。それを紹介します。


c0191992_62844.gif全国高総文祭・文芸部門-熱戦、「詩のボクシング」:夕刊デイリーweb 2010年8月3日

c0191992_62844.gif全国高総文祭みやざき2010での高校生大会


宮崎県立延岡高等学校 國方綾乃

初めての「詩のボクシング」の作品は、「べいびー」でした。
ひたすら足が震えていたのを覚えています。

声と言葉のパフォーマンス、「詩のボクシング」。その世界に魅せられて、もっと沢山の言葉を感じたい、と、機会あるたび食い入るように朗読を見つめ、自分も表現したい、と作品を書き、いつの間にか駆け出しの「朗読ボクサー」になっていました。

「朗読ボクサー」を意識してからは、何度も葛藤がありました。

例えば、同じ宮崎出身の友達であり憧れの選手でもある村上昌子さんの、会場を丸ごと飲み込むような「村上ワールド」に触れるたび。また、他の高校生の朗読に触れるたび。自分の詩は果たして本当に誰かの心を揺さぶる詩なのか、「詩のボクシング」において最も重要な、「思いを伝えること」ができていないただの自己満足に浸るだけの詩なのではないか、そう感じて何度も書きかけの原稿を捨てました。

けれど、あの時シャープペンシルを捨てなくて良かった。
考えて、書いて、読んで、呼んで。
その過程を繰り返すことを止めなくて本当に良かった。
心からそう思います。

自分の詩は、明るく、軽く、それでいて十代の悩みや幼さを等身大に出す詩。奇抜ではないけれど、生々しく伝える詩。そう決めた私をそれで良いんだと肯定してくれた人達がいる。その事実が私のこれまでの、そしてこれからの創作への心の支えです。

全国高等学校総合文化祭で優勝が決まった時、今までのことが頭に過ぎり、思わず涙が出ました。おかげで何よりも大切なことをその人たちに言えませんでした。

私に詩を書かせてくれてありがとう。
私をまた「朗読ボクサー」にしてくれて本当にありがとう。

私は自称シャイガールですので、面と向かってそんなことは言えません。
けれど、いつか自分の口から伝えられたら、と思います。
もちろん、身振り手振りを添えて、十代らしい生の言葉で。

國方綾乃選手c0191992_726669.jpg



第34回全国高等学校総合文化祭
宮崎県実行委員会文芸部会代表委員
藤崎正二


五年前から取り組んできたことが、全国大会で結実したと思いました。私は、一回戦のはじめの方しか見ることはできませんでしたが、選手の朗読、会場の反応、ジャッジの公正さなど、とても素晴らしい大会だったと思います。参加した生徒の皆さんが、同世代の声と言葉に身体が弾む体験をしていると思いました。

はじめは心配していた参加者全員によるジャッジも、とてもうまく行きました。サービス精神旺盛な選手も多く、高校生はやるなあと思わせてくれました。文芸部と言うと、自分の世界に閉じこもりがちなイメージがあると思うのですが、「詩のボクシング」のような、声と言葉の「場」を用意すれば、積極的に他者に開いてゆく表現をする力があるのだなと改めて思いました。

運営をした宮崎大宮高校もこの二年間、ほんとうによく準備し、大会を盛り上げてくれました。私たちの期待以上に、司会進行が面白かったです。河野知比古くんのフリートークは、高校生独自の絶妙の(間の)緩さがあり、それをうまくいなしてゆく岩崎真弥さんがいい雰囲気を出していました。この二人の司会はこの二年間の宮崎県「詩のボクシング」の名コンビでしたが、全国大会でもしっかりその味が出ていて良かったと思いました。

「詩のボクシング」の二時間半の中にさまざまなドラマがあり、終わった後も、運営の生徒や先生と何度も話をしました。「私もやってみたい」という生徒の声も聞いています。そして、全国高総文祭が終わったばかりなのに、「次は団体戦を」という気持ちになっています。高校生の声がつながってどんな朗読の風景を見させてくれるのか、今からとても楽しみです。まだまだ、高校生のための「声の場」をつくることを続けていきたいと思っています。

  131人の高校生によるジャッジ判定
c0191992_7503169.jpg

 
by videoartist | 2010-09-01 08:00 | 「詩のボクシング」