新聞も3D化!?
2010年 12月 20日
朝日新聞が2011年1月から紙上で3D特集をスタートさせる。そのために配られているのが下の写真右側のメガネ。ついに新聞にまで3Dの時代が、ということになるのでしょうか。
もちろん、この方法での3D体験は昔からあったので目新しいことではありません。
写真では1世紀以上も歴史を遡ることになりますが、こうやって新聞で3Dが楽しめるようになるのは面白いです。
ちなみに、下の写真の左側のメガネは1994年に東京写真美術館が「映像工夫館」を併設した際に配布されたいた3Dメガネです。当時はメガネを使わないで裸眼で3Dを楽しむ方法が再燃していました。中心にいたのは、赤瀬川原平さんです。わたしも美術館で映像ワークショップを行っていましたが、当時は3D映像の可能性として考えられていたのがホログラフィでした。ホログラフィの映像は、両眼視差によるものではなく、どこから見ても立体なっている映像ですから究極的な3D映像ということになります。
下のメガネキットは、先日横浜美術館でワークショップを行ったときに3Dの仕組みを理解してもらう時に使ったブリューゲルのバベルの塔を3Dで楽しめるものにしたもの。これは美術館で実際に売っています。
朝日新聞の今回の試みは、活字メディアだとこの方法での3Dが限界ですが、あとは何をどう見せるのかのコンテンツ次第になるでしょう。
我が家にも3Dテレビが入り3D元年を過ごしていますが、日常生活に3D映像がこれほどまでに入り込んで来ると今後の映像表現の方法もかなり変わって来るのではないかと思っています。