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被災地の宮城大会チャンピオンからのメール


c0191992_62844.gif3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に対する義援金について

宮城大会で2度チャンピオンになり全国大会のリングに上がったことのある日野修選手に電話をしました。

日野さん自身は無事でした。しかし、実家は気仙沼にあり親戚の方や友人が津波に流されたとのことでした。

日野さんの緊迫した声、その声に映し出される光景がテレビに映し出されている(悲惨ではあるがバーチャルな)光景を現実のものに次々に変換するという不思議な感覚に陥りました。

話しているときに「詩のボクシング」宮城大会の常連出場者であったクマガイコウキ選手の話題になったので、彼にも電話をしてみました。幸い彼も無事でした。彼は地元では知られている映像作家です。ユニークな映像作品を手掛けています。

彼と話しているとき、これまた「詩のボクシング」宮城大会の常連出場者であった熊谷大(ゆたか)選手の話題になりました。彼は今や参議院の国会議員になっているのです。「『詩のボクシング』から出た初の国会議員ですね」と笑いながら話してくれました。

熊谷大選手の朗読の初々しさを知っているわたしたちは、当時を思い出しながら(すると記憶の堰を切ったかのように宮城大会の場面が次から次へと浮かんでくるのです)、そして他の選手の顔を思い浮かべながら「またやりたいですね」という気持ちになっていました。

電話で声を聞くまではそういった気持ちになるとは思っていませんでしたが、「詩のボクシング」で生まれた出会いの縁がそうさせているように感じました。

何時、どのような形で実現できるのかは未定ですが、ぜひとも実現させたいと考えています。

全国から募集して宮城の人たちと声を合わせ、人の声と言葉で被災地に元気になってもらえるようにできればと考えてもいます。

その折はボランティアを含め全国各地の皆さんに協力していただければありがたいです。


終わりに日野修選手からのメールを添付された1枚の写真とともに紹介します。


楠様へ
お電話いただきありがとうございます。

あまりにも酷い地震、津波のその時現場へ仕事で出向いており、心が折れていましたので楠さんとお話しできて元気をいただきました。

c0191992_2157568.jpg


本日、福島県相馬市の津波の被害の現場訪ね、知人と「福島は原子力発電所のニュースばかり宮城県と同じ被害なのに撮影にもこない」と松川浦近辺大きい船が田んぼに打ち上げられている光景を見ながら会話、

涙が流せるのは生きているからだと確認し合い、

被害の状態は現地の人たちより僕たちの方が大津波の直後から詳しく見ていたとニューヨークの友からのメールに驚き、

停電でテレビを見れなかったので電気回復後津波が襲う映像みてショック死した人の知らせがあり、

「施設長からあんたは若いから被爆する前に逃げなさい」と言われ泣く泣く後ろ髪を引かれる思いで逃げたと福島の介護福士師からのメール、

特養でお世話しつつ家が壊れたので霊安室で家族住まいのメール、

ちょっと忘れ物取りに戻って犠牲、

溺れてるから助けての声に上着脱ぎ海に飛び込み犠牲、

二日前にも地震あったけど津波こなかったからと逃げないうちに流され犠牲、

車で50M流され、流されてきた電車と船の間で助かった妹、

大きい街並みが何も無くなり真っ赤な神社の鳥居だけががっちり立っている光景、

墓地もお寺も流され海に沈み過去帳も位牌も流されている光景……

日野 修


by videoartist | 2011-03-31 08:30 | 「詩のボクシング」