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第2回目となるワークショップ型気仙沼大会が行われ、チャンピオンが誕生しました!


9月8日、気仙沼に入ると震災直後に感じていたことを波が幾重にも重なって打ち寄せてくるかのように身体が受け止めていました。

瓦礫は撤去されて直後の悲惨は見えなくなっているように思います。いい悪いではなく、それは表面的ではあるけれども、被災地が先に進むために必要な姿でもあると感じてもいました。

気仙沼で最も被害の大きかった鹿折地区に津波で打ち上げられた大きな船は、いまだに道を塞いだままでした。

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2回目となるワークショップ型「詩のボクシング」気仙沼大会が昨年と同じ面瀬中学校のホールで行われました。

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昨年度のチャンピオンの及川良子さんがオープニングで朗読をしてくれました。

及川さんの自作朗読「つらいことのあった後には」は、

つらいことのあった後には
かなしみを やすやすとは
手放さないのがいい

つらいことのあった後には
人が 近くなる
眼の前にいることのうれしさ
そこに身体があることのかけがえのなさ

とはじまる。

わたしは、同じ場所で及川さんの声を聴くことが出来ているうれしさを感じていた。

大会の結果、新たなチャンピオンが誕生。

現在、けせんぬまさいがいエフエムのスタッフ として働く藤村洋介選手です。

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チャンピオン・藤村洋介
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大会を終えて

藤村洋介

「頭の中が真っ白だ。」

この度、全国大会へ出場せていただくことになりました。初めての「詩のボクシング」。過去に参加された方からお話を伺っていたものの、慣れない場所はこんなにまで汗をかかせ、自然と背筋が伸びてしまいます。詩を嗜んではいるのですが、概念が違う別物の「詩のボクシング」にいいパンチをもらいました。

私は宮城県気仙沼市に生まれ、気仙沼に育ちました。学業や就職で他県へ一時移りましたが、三年前に故郷に戻ってきました。そしてあの東日本大震災に会いました。

今回、私が読ませていただいた詩の一つは震災後一年を経たずして亡くなった祖父について、もう一つは町の「鐘」についてです。

「鐘」とは朝6時、正午、夜6時、9時に防災無線のスピーカーから流れる音楽やアナウンスのことです。「鐘」は短く、誰でも書けるような詩でした。しかし、あのスピーカーから流れる音楽が私にとって気仙沼の日常の一つでしたので、会場で読ませていただきました。震災時、大津波警報をサイレンで伝えていたスピーカーは、震災の影響で数日の内に機能しなくなり、町の音が一つ消えました。現在は回復しています。

見慣れた風景が、日常が、かけがえのない人々が奪われた出来事、東日本大震災。震災から一年と半年が経ちます。今年も気仙沼港にサンマが水揚げされました。待ちに待ったサンマです。ご支援いただいたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。どうかこのサンマをみなさんに食べていただきたいです。

一方で復興が遅く、外観は未だ変わっていないところが多々あります。多くの被災地で声を上げたくても上げられない、未だ話したくないことがたくさんあると思います。全国大会に出場させていただくこの機会に、存分に自分の思いをぶつけたいと思います。よろしくお願いいたします。



けせんぬまさいがいFMについて:

職務ですが、気仙沼市からの情報を中心に24時間ラジオ放送をしております。地元の情報を取材もしながら、お伝えしている現状です。一日の中で大きく二枠生放送もあり、地元小中学生の夢や熱中していることなどを話してもらう「ドリーマーズボイス」のコーナーもあります。私はスタッフとして事務、取材やアナウンスを担当しております。けさんぬまさいがいエフエムは被災者のためを第一にし、復興の一助になれるよう行っております。
by videoartist | 2012-09-10 10:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会