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初となるワークショップ型「詩のボクシング」大船渡大会チャンピオン誕生!1997年生まれの中学生!


昨年の東日本大震災が起きた3月11日から1年半が経ちました。

被災地は復興の中にありますが、さまざまな問題を抱えて遅々として復興の進んでいないところもあります。

その中で心の復興を掲げた気仙沼大会、そして翌日の9月9日に岩手県の大船渡で初となるワークショップ型「詩のボクシング」大船渡大会が行われました。

チャンピオンには1997年生まれの地元の中学生、橋本陸(はしもと・りく)選手。

大震災によって現在不通になっている大船渡線(気仙沼駅から盛駅の間)の駅名を車掌になりきって読み上げて行く声は心に染入りました。

1997年は、わたしが「詩のボクシング」を始めた年です。奇しくも「詩のボクシング」誕生の年に生まれた橋本選手は、満15年となる「詩のボクシング」のリングに上がってくるいわば「詩のボクシング」の申し子のような選手であるといえるでしょう。

チャンピオン・橋本陸c0191992_17275434.jpg


「詩のボクシング」に参加して

橋本 陸

九月九日、「詩のボクシング大」船渡大会に出場しました。事の始まりは数日前、いつもお世話になっている夢ネット大船渡の関係者さんからのお誘いでありました。

そのときは、僕は詩なんて小学校の文集で佳作になったくらいしかなかったので、「参加してもどうせ一回戦落ちだろう・・・」と思っていました。

数日、出場するための詩を考えました。一つ目は大船渡の鉄道の復旧についての説明、二つ目は小学校の時の思い出の詩を添削し、構成を改めました。

当日、出発前に、NPOの岩城さんに、車掌の衣装で行くことを勧められ、用意してきました。

会場の大船渡地区公民館に行くとビックリ。周りは大人しかいません・・・。せめて高校生くらいはいるだろうと考えていました。

どんどん緊張が高まりました。

そして試合開始。ゴングが鳴り、詩を読み進めていきます。参加者の方々は、自慢の詩を持参して気持ちをこめて朗読していきます。

やはり一回戦負けかなあと思っているうちに、自分の番が近付いてきました。車掌の腕章を腕に付け、試合に臨みます。しかし一作品目は自信があったのにぼろ負けでした・・・。

二回戦に移り、小学校の思い出の詩を読みました。車掌の真似や強弱をつけたせいか、ぎりぎり勝つことができました。決勝は即興で被災した鉄道への思いを発表し、予想外の優勝となりました。

全国大会の場では、震災によって失われた鉄道路線のことや、ふだんあまり語ることのない自分の心の内を、皆さんの心に届くようにしっかり伝えたいと思います。



気仙沼大会でも大船渡大会でも印象に残った朗読がありました。それは瓦礫処理に関するものです。

---多くの励ましの声をいただいた、実際に震災直後にボランティアに来ていただいた、またイベントを行って歌や朗読をしてくれた、それらには常に絆という言葉が刻まれていた。しかし、瓦礫処理になると受け入れに反対する人たちがいる。岩手県は広いので瓦礫を処理するところがないというのはおかしいと聞いた時は心が深く傷ついた---

絆といっても、遠くのことにはその言葉を用いるが、いざ身に降りかかるとなるとその言葉とは無縁な行動をする。被災地の人たちはもし同様のことがあれば進んで瓦礫を受け入れると言っていました。


気仙沼から大船渡に移動する途中に陸前高田があります。そこにはあの奇跡の一本松がありました。この一本松は、保存のために9月12日に伐採されます。

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「詩のボクシング」  「ファイト」熱く 大船渡大会 橋本君(大船渡中3年)全国へ
2012.09.11 岩手日報・朝刊

対戦者2人が自作の詩を朗読しあい、言葉で戦う「詩のボクシング」の大船渡大会(実行委主催)は9日、大船渡市大船渡町の大船渡地区公民館で初めて開かれた。市内外から16人の「朗読ボクサー」が参加し、被災したJR大船渡線への思いを言葉に込めた橋本陸君(大船渡中3年)が全国大会出場を決めた。

同市や陸前高田市、気仙沼市などから集まった参加者が、リングを模したステージで対戦。「ファイト」の掛け声やゴングの音と共に、個性あふれる独自の世界観をぶつけ合った。

橋本君は「自分にとって大事な存在だった」という大船渡線への思いを自作の詩で披露。最後の対戦では震災時に線路上で停車し、後日解体された車両への感謝を伝えた。

10月に横浜市で開かれる全国大会出場を決め「ここまで来られるとは思わなかった。全国でも被災した鉄道のことを読み、鉄路を廃止しないでほしいと伝えたい」と決意を語った。


by videoartist | 2012-09-11 09:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会