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カテゴリ:[前期]全国大会( 2 )


「『詩のボクシング』ではチャンピオンになることが目的ではない」と言う人がいます。

そのように言えば、「それは嘘だろう、本音ではチャンピオンになりたいものさ」と切り返す人もいます。

前者には、単に勝ち負けではく「詩のボクシング」の場で自己表現したことによって何が得られるのかに重きを置く考えが伺え、後者には、勝つことに向けてモチベーションを高め練りに練った表現の評価を形として感じたいとする考えがあるように思われます。

しかしわたしは、そのどちらが正しいというのではなく、それぞれの思いで「詩のボクシング」のリングに上がってきてもらいたいと思っています。つまるところ「詩のボクシング」に関わるきっかけは何でもよいと思うのです。

関わるきっかけは何でもよいのですが、問題となるのは、関わった後にどのような考えに至るのか、あるいは、大げさかもしれませんが、どのような生き方をするかではないでしょうか。

要は、関わった後に湧き出てくる思いにもよらなかった自分の感情に自分自身がどのように折り合いをつけられるかということです。

思いにもよらない感情が湧き出てくるのは、自分の価値判断が正しいとする狭い視野での捉え方が激しくかき乱されるからなのでしょう。このかき乱されることを「自己の完全否定」よるものだと言い出す人がいます。また、負けたことを飲み込む度量がなく、ジャッジや主催者など他人のせいにしかできない人もいます。これは勝ち負けだけを気にする、あるいは勝ち負けだけで価値判断をする人に多い言動です。

ところで、この自分中心の考えはどのようにしてもたらされたのでしょうか。

わたしは、第二次世界大戦を体験をした表現者たちは(正確には、表現者たちの中にはと言った方がよいでしょう)、個人としての価値観をしっかり持つことが国に翻弄されない実存的な生き方には必要なことだと考えました。ところが、その個人の価値観というものが、日本経済におけるバブル期の1980年代から急速に視野の狭い自分中心という姿に変貌したように感じます。

90年代に入って、バブルははじけるわけですが、では同じように自分中心の考え方もはじけて消えたかといえば、そんなことはありませんでした。むしろよりその存在感を増したのです。その影響が今日までさまざまなところに現れています。

しかし、そうじゃないよ、そんな自分中心では行き詰まってしまうよ、と自分中心の姿に自己表現を通してまっこうから否と挑んだのが「詩のボクシング」なのです。

「詩のボクシング」では、聴き手、つまり他者をどのように捉えているかが問われます。ジャッジ判定はそのためにあるのです。もちろん、ジャッジ判定が、自己表現を正しく評価できるものではありません。その判定をどのように考えるのか、そのすべてが自己表現した者に委ねられます。その切っ掛けを与えるのがジャッジ判定なのです。

また、私性を消すことによって詩となる、あるいは私性を強く出すことによって詩となるという考えがありますが、「詩のボクシング」では自己表現をする者がリングに立つわけですから自ずと私性が出ることが前提になります。つまり、私性の中に立ち現れてくる自分中心の姿を露にもするのがリングなのです。その私性が一体どのような姿をしているのか、そこをジャッジ=他者の反応を見て考えてもらえるとありがたいのです。もちろん、その反応は自己表現すること、自分を見つめる上では参考になると思います。

では、書き言葉の場にしても声の言葉の場にしても、私性の対語としてある公共性(民意とかポピュリズムとかによるものではなく)はどうなっているのかといえば、実はそこが最も難しい点なのですが、簡単に言ってしまうと、その公共性の姿が明確にならない限り、私性も姿あってなきものという、あたかも幽霊のようにこの世をさまようしかないもののように思います。

現在においてわたしたちは、自分の実体というものに感触を持てないままにバーチャルな存在としてこの世をさまよっているのかもしれません。


さて、6月25日に行われる[前期]全国大会ですが、募集の締め切りが6月5日となっています。

すでに申し込みがあった方、あるいは声をけて参加を表明している方から順次決定して行くことを考えています。各地の大会もそうですが、チラシやHPなどを見て参加される方もいらっしゃいますが、主催者が直接声をかけて参加してもらっている方もいます。

[前期]全国大会も同様です。ただ、そうやって声をかけられる人がいるというのも「詩のボクシング」を長くやって来て蓄えたいわば人的財産があるからだと思っています。

現在のところ北海道、秋田、埼玉、東京、神奈川、静岡、三重、京都、大阪、香川、徳島、高知、長崎、宮崎の地域からの応募及び参加表明があります。

[前期]全国大会は、声と言葉の実験の場になればとの思いがあるので、これが自作朗読なのか、いやこれぞ自作朗読という醍醐味を味わってもらえるのではないかと考えています。

これからも頭で考えていることと感情とが相反することなく、それらを包括して表現ができる「詩のボクシング」の場を目指します。



by videoartist | 2011-05-05 08:30 | [前期]全国大会

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全国から直接応募できる初めての全国大会を横浜で開催します。

日本国内あるいは海外どこからでも応募できます。

また、初の開催となる今回の全国大会は年齢に制限を設けないで行います。
つまり何歳でも応募できるということです。

応募方法は、まずはエントリー(メールやwebで)していただき必要に応じて3分以内の自作朗読映像を送ってもらいます。そして記念すべき初の前期・全国大会に出場する16人を選出します。

webエントリーの開始については3月初旬に開始します。

この全国大会は、第7回神奈川大会本大会と同日開催となります。会場も同じです。この同日開催は、これまでにも要望の多かった地方大会と全国大会を一度に観ることがでるチャンスでもあるのです。

第7回神奈川大会予選会は、5月21日(土)18:00からと5月22日(日)13:00からの2回に分けて関内ホール・リハーサル室4で行います。

こちらの募集は3月初旬から行います。
by videoartist | 2011-02-28 21:00 | [前期]全国大会