日々にイメージを採取する!


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言葉というのは、人を人間的なものにもするが非人間的なものにもする。

言葉を信じることで、言葉で世界が成り立ち、言葉で世界を変えられると傲慢になってしまう人がいる。

人の気持ちが分かるような美辞麗句を並べながら、まったく人の気持ちなど理解できない、いや人の気持ちなど言葉の綾だと思っている人がいたりする。

だが、朗読はそうではない。美辞麗句にしても、文字であればそれも通じるかもしれないが、声ではそうはいかない。なぜなら、朗読は言葉では捉えれない身体そのものに裏打ちされているものだからだ。

第8回兵庫大会本大会で大会終了後に組んだ特別試合でもそのことを感じた。

特別試合は1ラウンドのみで、河村直希選手とデクノボウ選手が対戦。両選手ともラップで試合に臨み1回戦で敗退した。

デクノボウ選手のラップは、初心者で未完成ではあった。それ故にその未完成なリズムの合間からデクノボウ選手の人となりがこぼれ落ちるように表れてくる。

二人の互いの声を聞く対戦だからこそ感じられた人となりに観客は満足したのではないだろうか。

その楽しみ方に「詩のボクシング」の魅力の一端があるのだとわたしは思う。

対戦した河村選手も、この特別試合に満足してくれたいた。

勝ち負けを超えた「朗読することで人が見えてくる」とった印象を与えてくれたよい試合だった。


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第8回兵庫大会チャンピオンで全国大会出場を決めた沖拓也選手からのコメント


18歳、高校生の時に初めて参加させていただき、あれから6年。年齢も、環境も、考え方も、大きく変化していった。それでもまたこうして「詩のボクシング」に参加したのはなぜだろうと考える。

まず一つに、「詩のボクシング」兵庫大会を運営してくださっているスタッフさんの温かさ。本大会では、遅刻をしてしまった僕を咎めるどころか、心配までしていただいた。この場をお借りして、本当にすみませんでした!

もう一つに、高校生、社会人、年齢性別を超えて、詩という自由なカテゴリーのなかでのノージャンルな戦い。一人の言葉を他者に伝えるための言葉の戦い。創作という自分への挑戦。

夜の公園で歩きながら言葉を吐き出す。生きている。生きているんだこんなにも!!!

終わった後は息が上がる。「これはスポーツやな」、「詩のボクシング」とは本当に深いネーミングだなぁと実感した瞬間でした。

このように、表現したいこと、悩み、発見、共感。さまざまな思いを言葉で表す場を開いてくださっている楠かつのりさん、大会運営のスタッフさん、関係者の方々に感謝です。

そして、あの場を皆で創った朗読ボクサーの皆さん、本当にほんとうにありがとうございます!!!

ひとりで勇気をだして応募したあの日から、たくさんの出会いがあり、言葉があった。そこから言葉がまた生まれた。その言葉が今を豊かにし、明日を照らしてくれる。

相手の姿を見て、相手の発する言葉を聞いて、人間てすばらしいな。と感じました。

全国大会では皆さんにいただいた言葉をパワーに変えて、頑張ります!
by videoartist | 2009-06-30 00:10

第8回「詩のボクシング」兵庫大会本大会が6月27日に開催され8代目チャンピオンが誕生した。

沖拓也(おき・たくや)選手。

沖選手は、高校生の時に初参加して以来2回目の参加でチャンピオンになり全国大会出場も決めた。

今回の兵庫大会も楽しい大会になった。初参加の高校生3人が、全員ベスト4に残った。ベスト4に高校生が3人も勝ち上がったということは過去の大会ではなかった。予選会から本大会までの間に自分を表現することにしっかり向かい合ったのだろう。予選会でのアドバイスをよく聞き入れてもいた。その成果が出ていた。高校生の自己表現への柔軟性がもたらす成長は驚くほど速い。

大会後、沖くんと予選会から言葉の力を感じた溝口うららさんの2人の朗読をビデオで撮影した。


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「全国大会に向けて」

沖拓也


18歳、高校生の時に初めて参加させていただき、あれから6年。
年齢も、環境も、考え方も、大きく変化していった。
それでもまたこうして「詩のボクシング」に参加したのはなぜだろうと考える。

まず一つに、詩のボクシング兵庫大会を運営してくださっているスタッフさんの温かさ。
本大会では、遅刻をしてしまった僕を咎めるどころか、心配までしていただいた。
この場をお借りして、本当にすみませんでした!

もう一つに、高校生、社会人、年齢性別を超えて、詩という自由なカテゴリーのなかでのノージャンルな戦い。
一人の言葉を他者に伝えるための言葉の戦い。創作という自分への挑戦。

夜の公園で歩きながら言葉を吐き出す。
生きている。生きているんだこんなにも!!!

終わった後は息が上がる。「これはスポーツやな。」
「詩のボクシング」 本当に深いネーミングだなぁと実感した瞬間でした。

このように、表現したいこと、悩み、発見、共感。さまざまな思いを言葉で表す場を開いてくださっている
楠かつのりさん、大会運営のスタッフさん、関係者の方々に感謝です。
そして、あの場を皆で創ったボクサーの皆さん、本当にほんとうにありがとうございます!!!


ひとりで勇気をだして応募したあの日から、たくさんの出会いがあり、言葉があった。
そこから言葉がまた生まれた。その言葉が今を豊かにし、明日を照らしてくれる。

相手の姿を見て、相手の発する言葉を聞いて、人間てすばらしいな。と感じました。

全国大会では皆さんにいただいた言葉をパワーに変えて、頑張ります!

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個性豊かに
戦い展開

2009.6.28朝日新聞

ボクシングのリングに見立てた舞台で自作の詩を朗読し、観客へのアピール度を競う第8回「詩のボクシング」兵庫大会が27日、姫路市山野井町の姫路文学館であった。予選を勝ち抜いた16人がトーナメント形式で対戦し、明石市の会社員沖拓也さん(24)が優勝した。11月21日に東京である全国大会に出場する。

出場したのは、姫路、神戸、明石市などの15~82歳。日本朗読ボクシング協会代表の楠かつのりさんら7人が多数決で勝者を決め、ベスト4には、沖さんのほか、初出場の高校生3人が勝ち進んだ。

出場者は、感情をたっぷりこめて朗読したり、ラップ調だったり、ファンタジーの世界に聴衆を引き込んだりと、個性あふれる戦いだった。

優勝した沖さんは高校時代以来の2回目の出場。決勝では沖縄出身の祖母から聞いた「うんどさいどやー(かわいそうの意味)」という言葉を通して農民と豊かな国の対比を表現した。

「仕事ばかりの毎日で、自分を変えたいと思って久しぶりに挑戦した。優勝するとは思わなかったので素直にうれしい」と喜んだ。

準優勝の姫路市大津区平松の高校生戸田彩音さん(15)は「『声がいい』と勧められて出場したが、詩はあまり書いたことがなかった。自分でも驚いている」と話した。



「詩のボクシング」兵庫大会
24歳の沖さん初優勝

2009.6.28読売新聞

自作の詩をジェスチャー(などの身体表現)を交えて披露し、できばえ(その表現力)を競う「詩のボクシング」兵庫大会の本大会が27日、姫路市山野井町の姫路文学館であり、明石市の会社員沖拓也さん(24)が初優勝した。沖さんは、11月21日、東京で開催される全国大会に出場する。

7日の予選を勝ち上がった15~82歳の16人がトーナメント形式で対戦し、リングに見立てたステージ上で個性あふれる作品を繰り出した。音声詩人の楠かつのりさんら7人が審査、約120人の観客をどれだけ魅了したかを判定した。

優勝した沖さんは昨年、亡くなった沖縄の祖母の口癖だった「かわいそう」を意味する方言を織り交ぜ、大国に翻弄される庶民の暮らしをうたった詩で頂点に立った。

「意味がわかった人は少なかったかもしれませんが、ばあちゃんの思いは伝わったんだと思います」と笑顔を見せていた。



リング上で言葉の応酬 「詩のボクシング」兵庫大会

2009.6.28神戸新聞 

リングの上で「言葉のパンチ」の強さを競った出場者ら=姫路文学館

リングに見立てた舞台で自作詩を朗読し、聴衆の心に届くかを競う第8回「詩のボクシング」兵庫大会が27日、姫路市山野井町の姫路文学館であった。予選を勝ち抜いた15~82歳の16人が、家族愛や風刺や社会批評など力のこもった「言葉のパンチ」を繰り出し、明石市和坂1の会社員沖拓也さん(24)が初優勝。11月に東京である全国大会出場を決めた。

日本朗読ボクシング協会が2001年に初めて全国大会を開き、翌年から兵庫大会もスタート。今年も学生や会社員、教師、主婦など幅広い男女が出場し、トーナメント形式で対戦した。

家族のふれあいを「べらんめえ調」で表現した主婦やラップ調で社会への憤りを語る若者も。老母との思い出や青春の悩みをとつとつと詠む人もおり、多彩な詩の世界に会場は引き込まれた。

決勝で沖さんは鹿児島・沖永良部島の亡き祖母にささげた奄美方言交じりの詩を披露して勝利。最年少の明石西高校1年、戸田彩音さん(15)=姫路市大津区=も初出場ながら準優勝と健闘した。


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 ※チャンピオンになった沖島あぐん(沖拓也)選手。
by videoartist | 2009-06-28 16:00 | 「詩のボクシング」

このブログで何回かに分けて「声と言葉のボクシング」団体戦について紹介したい。

紹介すると同時に声と言葉の新たな場の創出についても考えたい。

11月21日に初となる団体戦を行う。

出場するチームを地域別に決定し、出場選手に打診している。

香川チームは、木村恵美、海掘賢太郎、エスメラルダの三選手。木村さんは、第6回全国大会チャンピオンでもある。

東京チームは、本田まさゆき、松永天馬、土屋智行の三選手。本田くんは、第3回全国大会チャンピオンで、松永くんは沖縄で行われた選抜式全国大会のチャンピオンでもある。

また地域を広げて、九州チームとして(これは予定だが)、倉地久美夫、ささりん、庄司不二朔の三選手。倉地くんは第2回全国大会チャンピオンで、ささりんは高知で開催された2試合制の選抜式全国大会でチャンピオンになっている。

他にも決定しているチームはあるが、これから逐次発表したい。

団体戦は、個人戦とは異なり、三人のチームワークによる声と言葉の表現を楽しめる。三人寄れば文殊の知恵ではないが、どのような表現が生まれるのか楽しみである。

そして団体戦の名称だが、「詩のボクシング」から派生してはいるが、詩という枠を大きく広げることにもなると思うので、その名称に詩を用いる必要もないとないと考えている。「詩のボクシング」はもともと、詩をも含んださまざまな表現形式を用い、自らの声と言葉を聴き手に伝え楽しんでもらう、そういった場であるからだ。


今日は姫路市の姫路文学館で13:30から第8回兵庫大会の本大会が開催される。

第8回兵庫大会予選通過者
by videoartist | 2009-06-27 07:00

静岡県御殿場市にある御殿場西高校で第4回ふじいばら杯御殿場西高校・「詩のボクシング」大会に招かれて行ってきた。

4年目にして御殿場西高校にも「詩のボクシング」がしっかり根付いたと感じたよい大会だった。

チャンピオンは陸上部で競歩選手の大石翔くん、そして準チャンピオンには空手部主将の内藤ももこさんがなった。


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「詩のボクシング」判定は 自作詩朗読 御殿場西高

2009/06/28 静岡新聞

御殿場市の御殿場西高は26日、自作の詩の表現力を競う「詩のボクシング」大会を開いた。代表生徒16人が出場し、トーナメント方式で校内チャンピオンを決めた。

ステージに設置したリングの上で、2人ずつ3分以内で自作の詩を朗読し、内容やパフォーマンスを競う大会。日本朗読ボクシング協会代表の楠かつのりさんらが審査員を務めた。

優勝した大石翔君(3年)は、おでんを愛するあまり具材になってしまった、という物語をユーモアたっぷりに話して会場を沸かせ、準優勝の内藤ももこさん(同)は所属する空手道部の仲間に対する思いを素直に語った。このほか、生徒がそれぞれ将来の夢、友人とのエピソードなどを詩にして発表した。


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お礼のメールより


ご多忙な中、御殿場までお出でいただき、ありがとうございました。

今日の大会は、選手となった生徒の全員が、緊張感を持ちつつも、のびのびと自分の朗読を楽しんでいたように感じました。

また、聞く生徒たちも、温かい態度で、かつ真剣に、各選手の朗読に耳を傾けていて、それが選手にも伝わって、選手はさらに自分の朗読を楽しむことができ、聞く者はさらに真剣かつ温かく聞く……という好循環に繋がっていたと思います。

あの場にいた全ての生徒が、人の魅力、言葉の魅力、他者や他者の言葉を受け止めることの大切やすばらしさ、他者に受け止めてもらえたときの感動を、強く感じることができたのではないかと思いました。

こういう体験ができるのは、(他にもあるのかもしれませんが)私は「詩のボクシング」をおいては他に知りません。

毎年の行事として続けて来て良かったと強く感じました。


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by videoartist | 2009-06-26 22:00

6月20日に開催された第4回三重大会は、実に充実したよい大会であったことはすでに紹介したが、その決勝戦でチャンピオンのアクロ・ニック・トゥルーリィ選手と素晴らしい即興を披露した八和詩めぐむ選手からメールが届いた。そのメールを紹介したい。

彼女のようなチャンピオンが、「詩のボクシング」の裾野を広げてくれてもいる。


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八和詩めぐむ選手からのメール


私事で恐縮ですが、今回の大会で初めて気持ち良いまでの悔しさを体験させて頂きました。

昨年の三重大会では負けることなく勝ち上がらせて頂き、全国大会では、あのリングに立てた喜びと、誰よりも近くで「詩のボクシング」を体験しているというその喜びが勝って、悔しさよりも幸せな気持ちでいっぱいだったのです。

しかし今回、初戦と決勝戦で2回負け、とても悔しい思いをしました。
その瞬間は悔しさでいっぱいでしたが、今の気持ちは少し違っています。
ただただ幸せと感じるだけでなく、悔しい思いも、辛い思いも、沢山の気持ちを感じて、
やっと「詩のボクシング」をめいいっぱい楽しむことが出来たのかもしれない、そう感じています。

そして、昨年の三重大会と全国大会で出会った方々とも、何人か交流を持たせて頂いております。沢山の素敵な方々に出会わせて頂いているので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ですから、全国大会でまた素敵な方々と出会うであろうアクロ・ニック・トゥルーリィ選手が、少し…というか、かなり羨ましいです。

全国大会は、遠いので観に行くのは難しいかもしれませんが、近隣の大会には、今年は足を延ばして観戦に行こうかと考えております。

今回の大会では、めいいっぱい「詩のボクシング」を楽しませて頂きました。
本当に、ありがとうございました。
by videoartist | 2009-06-25 09:30

これまで開催された本大会では、朗読ボクサー2人ずつの自作朗読を映像で記録している。

大会が始まる前や終わってから、静かな緊張感が漂うあるいは試合の熱気がさめやらない中での記録だが、皆さん実にいい持ち味を出している。

記録をしながら、自作朗読は紙の上の文字としてではなく、また音声だけでもなく、映像として記録するのが最も理にかなっていると感じている。

なぜなら、「詩のボクシング」で行った朗読を文字として紙の上で味わっても、そのよさはほとんど伝わらないから、また表情のない音声だけでも物足りないところが出てしまうから。

わたしは、この朗読メディア作りも広めて行きたいと思っている。

文字がない時代には声の言葉があり、そこには詩もあったはず。文字が生まれ紙が作られ印刷技術によって文字としての詩が、そこに生まれた。

そして映像によって声としての新たな詩、いや、それを詩と呼ぶことも定義する必要もない。声の言葉によって生み出される新たな作品の姿なのだから、それを前もって名付ける必要はない。名付けるとしても、それは後回し、その姿が見えてきてからのこと。

かつてわたしがビデオ詩集「顔」でそのことを試みたように、再び「詩のボクシング」の声の場から、その新たな作品の姿を探し求めて行きたい。
by videoartist | 2009-06-23 00:30

第5回滋賀大会inひこねの予選会が終わった。

南草津から彦根に大会開催地を移しての予選会だった。

15歳から75歳までの16人が予選を通過し、内7人が初めて「詩のボクシング」に挑戦した人たちだった。

滋賀大会の本大会は、滋賀大会としてはこれまでになく見応えのある内容になるだろう。

本大会は、8月9日(日)に開催!


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 ※夏の日差しのようにまぶしい光の中で。
by videoartist | 2009-06-22 00:00

第4回三重大会in鈴鹿が終わった。

素晴らしい内容の大会だった。

チャンピオンになり全国大会出場を決めたのは、アクロ・ニック・トゥルーリィ選手。

昨年の大会では、予選落ちしている。その彼が、1年後に驚くほどの表現力を身につけていた。

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「全国大会に向けて」

ae96 nick truly(アクロ ニック トゥルーリィ)


第4回みえ大会に携わった全ての方々の想いを力に変えて三重県代表として恥じぬような戦いをすることを、ここに誓います。

全国から集まってくる猛者共との対戦が楽しみでなりません。

相手が誰であろうと自分自身を出し切るだけです。

詩人として生きてきて、全国大会という大舞台に立てるということに心から感謝の気持ちが溢れ出そうなくらいに感謝しています。

ae96 nick trulyという地球詩人がここにいます。

11月21日のゴングを楽しみにしていて下さい。 

Be poem!! 

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2009.6.21の毎日新聞記事より

「詩のボクシング」:みえ大会 黒田さんが優勝 自作、即興で対戦-鈴鹿/三重

◇鈴鹿市文化会館

ボクシングリングに見立てた舞台で自作の詩を朗読する「詩のボクシング」みえ大会が20日、鈴鹿市飯野寺家町の市文化会館で開かれた。

予選を通過した16人がトーナメントで対戦。四日市市山城町、自動車整備業、アクロ・ニック・トゥルーリィさん=本名・黒田誉喜(たかき)=さん(36)が栄冠を手にした。

今年で4回目の開催。約100人の観客を前に、出場者は赤、青コーナーに分かれて3分ずつ朗読し、日本朗読ボクシング協会の楠かつのり代表ら7人のジャッジを受けた。

黒田さんと、前大会優勝の松阪市末広町、アルバイト、八和詩めぐむ=本名・丸山和恵=さん(22)が勝ち残り、準備した自作と、即興詩を披露する2ラウンド制で決勝が行われた。

第2ラウンドで「神」の題を示された黒田さんは「神は好きだけれど、答えは自分で探す」と前向きな思いを話した。

楠代表は「出場者16人の力が結実し、来た人に言葉の力を感じてもらえる非常に良い大会だった」と講評した。黒田さんは11月21日に東京で開かれる全国大会に県代表として出場する。
by videoartist | 2009-06-21 22:00 | 「詩のボクシング」

6月17日に毎年行われている広島県立呉三津田高校での高校生「詩のボクシング」大会に招かれて行って来た。

1回戦では1年から3年までの各クラス代表18人の朗読ボクサーが各クラス全員の応援を受けながら朗読を始める。各クラスの運動会を彷彿させる応援合戦で800人の会場は盛り上がる。まさしく「声と言葉のスポーツ」と言った感じが味わえるのが、呉三津田高校での「詩のボクシング」大会だ。

また、今回の大会を通じて「詩のボクシング」が呉三津田高校に根ざした表現活動の場になっていると強く感じた。

今年の全国大会には、チャンピオンになった中島竜希くんが出場することになる。

ここでも2人のビデオ撮影をさせてもらった。準チャンピオンの元長瞳さんとベスト4の西朋美さん。

そして、9月28日には宮崎での高文連・文芸専門部での高校生大会からもう1人全国大会への出場者が決まる。


2009.6.18の中国新聞より

友情・恋愛…詩のパンチ競う
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呉三津田高(呉市)は17日、創作詩をステージ上のリングで朗読し合って競う「詩のボクシング」を、市文化ホールで開いた。全18クラスの代表者が、友情や恋愛など日ごろの思いを表現した。

1対1のトーナメン形式で持ち時間は各3分。好きな人への思いを世界史になぞらえたり、日曜日が終わる憂うつな気持ちをユーモラスに表現したりして生徒や保護者約800人の観客を引きつけた。対戦前に各クラスの応援合戦もあった。

決勝は、その場で2人に違うテーマが与えられ、即興詩で対決。「勇気」の題で、睡魔に打ち勝つ勇気がほしいと朗読した、3年中島竜希君(17)が優勝した。中島君は、11月に東京都である全国大会へ出場する。


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[全国大会に向けて]

中島竜希


今回、「詩のボクシング」全国大会に出場させて頂くことが決まったときに、「本当に自分でいいいのかな?」と思いました。

しかし、皆さんに選ばれて出場させて頂くので、胸を張って出場するべきだと思い返しました。

高校生である自分が出場するからには、高校生の視点でしか見えないような詩を詠みたいと思います。

呉三津田を代表して出場させて頂くので、応援してくださる皆さんの期待に答えられるように自身の持ちうるものをすべて出して全力で頑張ります。

特に、クラスの皆からは暖かく、力強い応援を抱えきれないほどたくさんもらっているので、クラスの皆の期待も背負って精一頑張ります。

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 ※チャンピオンになった中島竜希選手。
by videoartist | 2009-06-19 10:00 | 「詩のボクシング」

文字と声の言葉とわたし


文字の言葉と声の言葉の両方を使ってわたしたちは生きている。

文字の言葉では自分の存在を深めるために、声の言葉では自分の存在を確かめるために。

人が声を発するのは、そこに誰か聴き手がいるからだ。そして、その聴き手の反応を通して、わたしたちは自分を知ることができている。


6月16日に行われた関東学院大学教養学会主催の講演会で谷川さんは、「詩はコミュニケーション(辞書的意味:人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと)ではない」ときっぱりと言っていた。詩は、もっと人の存在を超えたところにあり、それはあたかも一輪の花のように、あるいは一枚の絵のようにあるもので、そういった存在を意識して自分は詩を書いているとも言っていた。

一輪の花のように存在させた詩、あるいは一枚の絵のように描かれた詩は、ただそこにあるだけでコミュニケーションすることを求めてはいない。それを眺めるあるいは見る者がどう感じるかである。その意味で「詩はコミュニケーションではない」と言ったのだろう。谷川さんの詩への思いがよく理解できた。


ところで、朗読することはどうだろう。声を発する先には具体的な聴き手という他者がいる。その他者に向けて声を発することは、コミュニケーションを前提としている。つまり、「朗読はコミュニケーション」なのである。

だが、問題なのは、詩を書くにしても朗読するにしても、それがコミュニケーションであるかないかよりも、表現することにおいて、自分の自我の城を強固に作り出し、しかもその城の塀を高くすることによって自分というものが守られ、自分も強くなれるという気がして、それを行うこと。それは結局のところ「自我の破滅」にたどり着いてしまうことになる。

なぜなら、自分というものは他者との関係の中でしか成り立たない、つまるところ人と人とのつながりの中でしかわたしというものはありえないからだ。

そのつながりの中でわたしを認めてもらうためには、自分を他者に対して投げ出す必要がある。その上で、他者と相互に認め合うことのない一方的なわたしなどというものは存在しないことを知るしかない。あるいは他者を排除したところに自我というものもないことを知るべきである。

言うまでもないことだが、「詩のボクシング」は、自分を他者に対して投げ出せる場としてある。
by videoartist | 2009-06-18 10:00