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第2回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会出場8チームが決まりました。

チーム名は下記です。

アンチ・テーゼ
渡り廊下駆け抜け隊
111
YST
ラ・チキナンソア宮崎
しずくろんと犬
筑波のサザエさん
則天去私 

今回の団体戦・全国大会は、チーム構成がバラエティに富んでいます。

「筑波のサザエさん」チームは、小学生、中学生、大学生のチームです。3人は、小学生の時に「詩のボクシング」をやっていた小学生朗読ボクサーでもあります。

「則天去私」チームは、冨士原麗子(76歳)、増子綾子(78歳)、大河原忠蔵(85歳)選手の3人によって組まれています。

「老いても言葉を発見したい。『詩のボクシング』には、出場してみて、その言葉があることを知りました」とおっしゃっていました。

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第2回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会 団体戦ルール掲載

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ジャッジで他者性をもたせる 楠かつのり

 とはいえ、自分はこう思っているんだと声に出すだけでは、独りよがりの思い込みになりかねません。なぜそうなるのか、それは聞き手である他者が見えていない、あるいは感じられていないからです。そこで、「詩のボクシング」では、自作朗読された内容がジャッジによって判定されるというシステムを取り入れています。

 複数のジャッジに聞いてもらい、どちらの朗読者の声と言葉より伝わったのかを判定してもらうのです。つまり、朗読者には、あなたの声と言葉は届いているよ、届いていないよ、と示してくる他者が目の前にいるということになります。朗読者には聞き手の反応が即返ってくるわけです。他者というものは自分に対して都合のいい存在ではなく実に厳しいものです。その厳しさをジャッジ判定を通して知ってもらうことができます。

 今の日本人を見ると、他者が見えていないと感じることがよくあります。特に若い人たちはそうではないでしょうか。答えが用意されていなくてはアクションを起こせないだけではなく、集団の中での自分の身の処し方、発言の仕方そのものが分かっていないようです。80年代に日本的村社会が崩壊し家族形態も変わり、同じ家で暮らしながら、家族みんなで共有する場がなくなっている。たとえ一人ひとりが携帯やインターネットでバーチャルにつながったとしても、実生活での人と人とのつながりが分断された状態になっています。だから、自分がどう生きていったらいいのかも一人で決めなくてはならない。ところが、そのことに不安になり、よりバーチャルなもの、あるいはスピリチュアルなものに頼ってしまうようなことが起きているように思います。

 本来は、人と人が触れ合い、言葉を交わしながら自分の生き方も見つけるものです。つまり、他者と関係を切り結ぶことによって、さまざまな知恵を授けられ、自分の生き方を決める価値観を築けるようにもなるわけです。そうやってバーチャルな感覚と現実感覚のバランスをどちらか一方に偏ることなくとならなくてはならないのに、そのバランスがうまくとれなくなっているのではないでしょうか。最近の犯罪の傾向も、(以前にも増して)そのことを如実に示してしているように感じています。


by videoartist | 2010-09-27 22:00 | 第2回団体戦・全国大会2010

いよいよ明日の東京大会本大会で今年の全国大会に出場する最後の代表選手が決まります。

下記のプログラムに16人の朗読ボクサーの名前があります。
年齢も幅広く、半数は新たな本大会出場者です。

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  9月24日(金) 東京大会本大会開催

  観戦無料
  試合開始:18:45
  開場:18:00
  会場(きゅりあん)・小ホール

c0191992_62844.gif会場へのアクセス 交通・アクセス詳細   

  主催:「詩のボクシング」東京大会実行委員会
  お問合せ:tel.045-788-2979 e-mail:voice@jrba.net
  共催:財団法人・品川文化振興事業団
       〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-1 TEL03(5479)4112

  ※東京大会本大会の受付で、10月16日(土)に行われます全国大会のチケットを特別
   販売します。前売1枚3,000円です。販売枚数に限りがありますのでご了承下さい。



自分の言葉を声にする意義 楠かつのり

 わたしは、1997年から「詩のボクシング」という自作朗読の場をつくり、その場を広める活動をしています。「詩のボクシング」は、リングに見立てたステージで、二人の朗読者が青と赤のコーナーに分かれて自作朗読し、どちらの声と言葉が観客の心に届いたかをジャッジが判定するもので、「声と言葉の格闘技」「声と言葉のスポーツ」とも呼ばれています。今では、その活動が全国に広がっています。

 「詩のボクシング」を始めた頃は、詩は黙って読んで味わうものであり、声に出して読むものではないという考えが根強くありました。文字を声に出して読む者は黙読する者に比べ、知的レベルが低いと思われていたようです。もちろん、それは誤った認識です。確かに、文字にしたほうが物事への認識を深める、あるいは人の内面を普遍化するのに適しています。しかし、言葉には、文字の言葉もあれば、声の言葉もあるわけです。

 日常生活においてもわたしたちは、声の言葉を使って気持ちを伝え合っています。話すことで、自分の考えが纏ったり、いいアイデアが浮かぶこともあります。また、いくら書き言葉で立派なことが言えても、話し言葉ではそれとは全く違うことを言ってしまうことがあります。話し言葉では、つい本音が出てしまう。その本音は無意識を反映しています。時として声の言葉では、自分の内にある矛盾やトラウマを気づかせてくれことがある。そのことも含めてわたしは声の言葉にこだわっています。しかも、声の言葉への関わり方を深めることで、人は自分の生き方も変えられると思っています。

 繰り返しますが、「詩のボクシング」を始めた背景には、人は文字の言葉だけではなく、声の言葉も使って生活している、その声の言葉の力にもっと気づいてもらいたいという思いが強くありました。


by videoartist | 2010-09-23 18:30 | 「詩のボクシング」

第6回山口大会in下関チャンピオンと全国大会出場者によつばなし・とも選手がなりました。

予告通り、準決勝までを下関市の勤労福祉会館で行い、決勝戦の場を巌流島に移して行いました。

それは2005年に行われた高校生全国大会以来の源流島での「詩のボクシング」の試合でしたが、晴天にも恵まれ、両選手の思いの丈がぶつかり合った清々しい決勝戦になりました。

代表となったよつばなし選手の朗読というよりも独特の独り語りが、全国大会でどのような判定を受けることになるのか楽しみです。

ところで、巌流島行きの船に乗る前に第4回佐賀大会チャンピオンになった三好直樹選手に偶然会いました。わざわざ山口大会の決勝戦を観に来たわけではなく、連休を使った夫婦旅行で巌流島に来たとのことでした。残念ながら、わたしたちが乗る船から降りたところでした。人はどこでどう再会するのか分からないものだとつくづく思いました。

また、巌流島に渡ったところで、島に住み着いているという守り神のような狸に遭遇しました。

これらの偶然からして、巌流島400年祭で選抜式「詩のボクシング」全国大会は行われることでしょう、きっと。

さて、第10回「詩のボクシング」全国大会まで残すところ出場者が東京大会代表の1人となりました。

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  よつばなし・とも選手
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[ 闘いを終えて ] :よつばなし・とも

「声と体を使って言葉を楽しむ」、これが朗読ボクサーとしての私の原点です。本大会もリング上で「どんな声や体で表現しようかぁ」と楽しみつつ一戦一戦闘って参りました。

今回の山口大会の決勝戦は『巌流島』。武蔵・小次郎像前が決戦の舞台でした。

素晴らしい舞台の下で戦えたことがとても嬉しく、朗読ボクサーと朗読剣豪が合体した気分が味わえました。

また巌流島に上陸し決戦場へ歩いている途中、子狸と遭遇しました。

「皆さん、巌流島名物の狸ですよ」

共に闘った笈さんのアナウンス。

「決勝はどちらが化かすが化かされるか!」

そんな戦いを予兆するかの子狸の登場でした。

決勝戦の即興詩、冒頭言葉が出てきませんでした。
「どうすればいいのか・・・ええい!どうにでもなれぃ!」
私は口から出た言葉だけを信じました。
正直、どんな朗読をしたのか全然覚えていません。

それが功を奏したのか、私は対戦相手、ジャッジ、観客をも化かした形になって栄誉ある6代目の山口大会チャンピオンを奪取することができました。

ところで、会場入りした時、受付の方から「もう楠先生の挨拶が始まってますよ」と言われ、慌ててホールの中へ。ステージ上の楠先生が挨拶の途中、私に向かって「あぁ~来た来た!来るの待ってたよ!」と言われる始末。これは宮本武蔵に倣ったのでは決してありません。

そんな中、楠先生をはじめ、会場にいらっしゃった皆さんが私を温かく迎えてくださいました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

全国大会では下関の仲間たちの思いを胸に、朗読ボクサーとして少しでも恩返しができるように頑張って参ります。



広島の花本さん優勝
下関で「詩のボクシング」山口大会
2010.9.19 山口新聞

「詩のボクシング」山口大会が18日、下関市幸町の市勤労福祉会館と同市の巌流島で開かれ、広島市東区の花本剛さん(35)が優勝した。

「詩のボクシング」は2人の選手が交互に自作品を全身を使って朗読し、ジャッジがどちらの声と言葉がより観客に伝わったかを判定する。

この日は日本朗読ボクシング協会の楠かつのり代表ら5人がジャッジを務め、県内外から参加した16人が対戦。準決勝までは市勤労福祉会館で、決勝は初めて巌流島で行われた。

全身を使った表現とマイクいらずの声の大きさで勝ち進んだ花本さんと、準決勝まで進出すると思わずに用意していなかった作品がなくなったものの即興で乗り越えた下関商業高校2年の秋田遥香さんが対決。

決勝のみの種目「即興朗読」で先攻の秋田さんの内容をうまく受けた花本さんが3対2の接戦を制した。優勝した花本さんは、10月16日に東京都で開かれる全国大会に出場するという。昨年は山口大会優勝者が全国大会でも優勝している。



パンチの利いた言葉応酬
山口大会 16人が「詩のボクシング」対決
2010.9.19 毎日新聞

朗読ボクサーがリングに立ち、パンチならぬパンチの利いた言葉で自己表現する「詩のボクシング」山口大会が18日、下関市幸町の勤労福祉会館と巌流島であった。

県内や福岡市などから出場した16人が自作品を思い思いに読み上げた。優勝は広島市東区の公務員、よつばなし・とも(=花本剛)さん(35)。

「詩のボクシング」は1対1の対戦形式で行われ、それぞれが自作品を朗読した後、5人の審査員が勝敗を判定する。

出場者16人の作品は、家族愛や日常のエピソードを面白おかしくつづったものから、物事の真理を探究する哲学的なものまで多種多様。表現方法もそれぞれ趣向を凝らし、聴衆を引き込んだ。

よつばんしさんと市立下関商業高校2年、秋田遥香さん(16)の対戦になった決勝は、会場を決闘の地、巌流島に移して行われた。

2人は即興作品をなど2編を披露。よつばなしさんが判定3対2で接戦を制し、10月に東京である全国大会初出場を決めた。


by videoartist | 2010-09-20 08:30 | 第10回個人戦・全国大会2010

自作朗読の新しい展開の一つとして3D(立体)映像とのコラボレーションを行います。

かつてビデオ映像で詩集を創ったことがあり、映像を使った表現が初めてということではありませんが、3D映像によってかなり面白いことができると感じています。

c0191992_62844.gifビデオ詩集「顔」

もちろん、わたしが映像表現するのですから、映画のような大掛かりなものではなく、日々の生活の中の身近なものを使ったブリコラージュな表現になります。

10月30日(土)と11月3日(水、祝日)に横浜美術館で「日常が立体作品になる!3D(立体)写真と映像の体験」のワークショップを行います。

これは前例のないワークショップです。新しいことに興味のある方は参加してみませんか。

楠 かつのり(映像作家)

3D写真・映像にはこれまで偏光フィルター方式や液晶シャッター方式など様々な方式がありますが、このワークショップでは、よりリアルな時間分割表示方式での3D写真と動画の世界をより身近に感じてもらいます。3Dカメラを持って実際に撮影してもらい日常の風景を3Dとして見ることで新たな発見を皆で探します。再生ソフトを使って3D写真集的なものとして上映します。

日 程:10/30〔土曜〕、11/3〔水曜・祝〕【2回】
時 間:14:00-16:00
定 員:15名
参加費:2,000円
締切日:10/12

c0191992_62844.gif横浜美術館・市民のアトリエ・ワークショップ・申し込み


また、詩の連載を電子書籍として10月中旬から始める予定です。

映像や音声を交えながらiPhoneとiPadで読んでもらえるようにします。

日本語と英語でのバイリンガル詩でもあります。

友人のアメリカ現代詩を研究しており、日本の詩を翻訳して海外に紹介もしている西原克政さんに英語翻訳をしてもらっています。1回目の作品は、ウィリアム・I・エリオットさんにも英語のチェックをしてもらっています。エリオットさんは、谷川俊太郎詩集の英訳のほとんどを手掛けている人です。

この電子書籍化についても、その可能性について少しずつ紹介したいと考えています。
by videoartist | 2010-09-16 08:30 | 3D(立体)映像

第3回長崎大会チャンピオンが誕生しました。福留公歩選手です。福留選手は、全国大会出場も決めました。

3回目となる長崎大会は、人のあり方、生き方が声と言葉の力にもなり得ることを示した素晴らしい大会でした。それは初めて集った16人の朗読ボクサーが引き起こした奇跡だったのかもしれません。

しかも福留選手の決勝戦での即興朗読は、即興朗読の醍醐味である詩が生まれる瞬間を垣間見せてくれました。

実はわたしは、初の佐賀大会での彼女の朗読に強い衝撃を受けています。それは朗読テクニックの上手さによるものではなく、彼女の声が持つ詩情とでも呼べるものに触れた衝撃だったのではないかと思っています。

そして、今回のチャンピオンです。長崎大会は、福留選手には初の場所です。どうやら福留朗読には、初の場所は相性がいいのでしょう。

全国大会も彼女にとっては初の場所になります。これは大いに期待できるのではないでしょうか。


 福留公歩選手c0191992_15173958.jpg


[ 闘いを終えて ] :福留公歩

声が、ぽとりぽとりと吸い取り紙の上に落とされて、
私の体内に染み込んでひろがる。

「ウンチ」やら「おなら」やら「腋毛」とやらが、
可愛らしくて抱きしめたくなるほどに愛おしく語られて、
ついにそれらを家まで連れ帰りたくなってしまう。

手にした黄色い鉛筆が頭とマイクに合体し? 
ああ・・じれったい!会場に足を運んでほしかった!
言葉で言い表せない雰囲気と語りに会場は大うけ。
涙も流しました。

高校教師で一丸となった団体戦の名演技に、
職業選択を間違われたのでは?と、私の心配は今も継続中。

長崎大会はこの紙面では言い表せない楽しさを醸し出していました。
「詩のボクシング」地方大会は、私の、年に一度だけの心のリハビリの日。
命の源を頂き、人間であることを確認できる日。

それだけで幸せなのに、父が被爆した長崎の地で、
全国大会出場というチャンスをいただいたことに驚いております。

予選会から本大会までお世話くださいました長崎の皆様に感謝を忘れず、
全国大会に向け、心の準備と体力保持に頑張ります。



石だたみ
長崎新聞 2010.9.12

ボクシングのリングを摸した舞台で、出場者2人が交互に自作品を朗読し、勝敗を競う第3回「詩のボクシング」長崎大会が11日、長崎市興善町の市立図書館であった。

同図書館などが主催、同ボクシング創始者で音声詩人、楠かつのりさんら5人が勝敗を判定。出場者16人は家族や生活などをテーマに胸を打つ、”言葉のパンチ”を次々に放ち、審判や観客を魅了した。

チャンピオンは佐賀県鳥栖市の主婦、福留公歩さん(64)。

父親が長崎で被爆したという福留さんは、決勝などで原爆がテーマの2作品も発表した。

「日ごろ抱く平和への思いなどを表現でき良かった。10月に東京である全国大会も頑張りたい」と話した。



「詩のボクシング」16人が熱く朗読
読売新聞 西部朝刊 2010.9.12

ボクシングリングに見立てたステージ上で、自作品を朗読して競う第3回「詩のボクシング」長崎大会が11日、長崎市興善町の市立図書館で行われた。

20~60歳代の16人がトーナメント形式で対戦。3分間の制限時間内に、声の抑揚や手ぶりを交え、出勤のつらさや祖父の死など様々なテーマの作品を朗読した。

観客はクスクス笑ったり、目頭を押さえたりしながら真剣に聞き入った。

決勝戦では福岡県立小倉工業高校の桑本雅生さん(49)と佐賀県鳥栖市の主婦、福留公歩さん(64)が対決。その場でそれぞれテーマを与えられると、即興で詩を作り、披露した。

桑本さんは、「ストリートミュージシャン」のテーマで、原爆予定地だった小倉に生まれ、長崎で歌を歌っているミュージシャンの複雑な思いを表現。

福留さんは「相合い傘」をテーマに、昔見た素朴な落書きを回想しつつ、「落書きはある日消されるけれど、また書き継がれていく。落書きも生きている」と、人生の思い出と重ね合わせた。

ジャッジ5人の判定で福留さんが優勝。「びっくり。本当にうれしいです」と語った。

10月16日、東京で行われる全国大会に出場する。前売り券は3000円。問い合わせは日本朗読ボクシング協会(045-788-2979)



c0191992_62844.gif「詩のボクシング」長崎大会-朗読ボクサー16人が激突、主婦が優勝・長崎経済新聞
       長崎経済新聞 2010.9.13


自作の詩、全身で表現 長崎で「ボクシング」に16人/長崎県
2010.09.15 朝日新聞 長崎全県

「詩のボクシング」第3回長崎大会が11日、長崎市立図書館であった。リングに模したステージで時に身ぶりを交えながら自作の詩を朗読し、内容や表現力を競い合った。

県内外から16人が参加。赤、青コーナーに別れてトーナメント制で競った。ゴングが鳴ると、持ち時間の3分以内に自作の詩を朗読し、5人の審査員が勝敗を決めた。

優勝したのは佐賀県鳥栖市の主婦福留公歩(きみほ)さん(64)。2回戦で朗読した「顎(あご)」は、顎が外れた悲痛な自分の顔を見て、年老いて認知症になっても長崎での被爆体験を忘れなかった父を思い出し、作ったという。詩を書いた紙をひっぱり、パシッという音をたて、原爆の恐ろしさを表現した。

福留さんは2005年の佐賀大会に初参加し、やみつきになった。「詩は遊び。毎年この時期になると、楽しみで詩を書く」と笑顔で話した。福留さんが出場する全国大会は10月16日に東京都千代田区の日経ホールで開かれる。


by videoartist | 2010-09-12 19:30 | 第10回個人戦・全国大会2010

今日、観客の方から電話がありました。

その方は、「毎年のように行っていたのですが、ここのところご無沙汰していました。団体戦という面白いことも始められたので、またぜひ観に行かせてもらいます」と電話口で話された後、「以前伺っていたころは全盲の方と一緒でした」と話された時、わたしに記憶がよみがえりました。

その全盲の方は、毎年のように「詩のボクシング」を観戦に来ていました。声を聴くために会場に来ていたのです。そして、とても楽しんでいた様子でした。大会の後、短いのですが、熱のこもったメールをいただいてもいました。目が見えないので、パソコンで声を文字に変換していたそうです。全国大会での声と言葉を身体全身で受け止めて楽しんでいた様子が伝わってきました。

いただいた電話で、「その方もいらっしゃいますか」と尋ねたところ、来られないとのことでした。それ以上のことは聞きませんでしたが、どうされているのでしょうか。もし、お元気であれば、もう一度会場に足を運んでいただき、感想を聞いてみたいですね。

そういったこともあり、その方のお仲間4人が、再び観戦に来ていただけるとの連絡を受けてとても嬉しく思っています。

確かに、個人戦と団体戦の全国大会の連続開催は、これまでとは一味違った声と言葉を楽しむ場を生み出してくれることでしょう。

しばらく観戦を休まれている方にも、再び全国大会の会場に来ていただければと思います。

c0191992_62844.gif個人戦・団体戦・全国大会2010の購入方法!


9月11日(土)は、第3回長崎大会本大会です。午後1時から長崎市立図書館で行われます。

その前に、午前11時から追加の予選会を行います。会場は同じ図書館です。

今回も出場する前チャンピオンの岩永真美さんからメールが来ました。

いよいよ週末に長崎大会本大会。ドキドキワクワク、おどおどしております。

明日の夕方6時半頃、NHK長崎のニュースにチラリと出演させていただきます。らっきょうの詩を朗読します。おならもお尻も、公共の電波と相性が悪いようでらっきょうになりました。

楽しくらっきょうを読んで来ます。


9月11日の長崎大会は、面白くなりそうです。
by videoartist | 2010-09-09 13:00 | 「詩のボクシング」

92歳になって詩を書き始めた柴田トヨさんの詩集「くじけない」が多くの人に読まれています。

このブログでもやなせたかしさんが産経新聞に寄せた書評を紹介しました。その時点では、これほどまでに売れるとは思っていませんでした。

c0191992_62844.gif92歳になってから詩を書き始めた!

柴田トヨさんが92歳になってから詩を書き始めたこともさることながら、心に刺さっていた沢山の棘が抜け落ち、その抜け落ちた傷跡の美しさに多くの人が勇気づけられ励まされているのではないでしょうか。

そういった言葉にもっと触れてみたいと思います。

実は、この後、やなせたかしさんに連絡を取り、「詩のボクシング」のジャッジを依頼してみました。強い関心を持っていただいてはいるのですが、何時間も聴いていなくてはならないとなると健康上の問題で無理だとのことでした。

9月4日は山口大会予選会がありました。山口大会も年を重ねた人たちの丸みのある気配りで運営されています。

今回は、高校生の参加も多くありましたが、その若い声に混ざって年配の方々の声があることの心地よさを感じさせてもらいました。

自分たちだけの閉じた場にするのではなく、声の言葉の場を広げるために地道な動きをされているのです。

ところで、2012年は巌流島400年祭があるということで、その400年祭で「詩のボクシング」全国大会をという話も出ています。高校生の全国大会は一度やったことはありますが、400年祭では老いも若きも集まる全国大会にできればと考えているようです。できれば5月にということでした。巌流島での高校生全国大会は、2005年8月6日の暑い暑い日でしたから。

c0191992_62844.gif高校生全国大会in巌流島2005.8.6

また、年を重ねたということでいえば、団体戦・全国大会に70歳代2人と80歳代の1人の3人で組んだチームが出場します。

その方たちとお話をさせていただく中で、一枚の写真とでもいうように心のうちに焼き付いている強烈で鮮明な体験に驚かされています。

この驚きも「詩のボクシング」の場を続けていなければなかったことです。
by videoartist | 2010-09-06 11:30 | 「詩のボクシング」

香川から「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会に出場するチームを紹介します。チームの年齢構成が面白いです。しかも、現在のところ全国大会出場者の最年少年齢(富田萌花9歳)を更新したチームでもあります。海堀賢太郎選手のパワフルな朗読に初出場の大谷和子選手と富田萌花選手がどのように絡むのか、チーム・111の団体朗読が楽しみです。

チーム名:111

言葉の力。

言葉には、力があって、命があって、たった一言でもその影響力は大である。

「おまえなんてきらいや」と言われたら、その言葉に何日も何ヶ月も悩み苦しむ時もあれば、たった一言の「ありがとうの」で絶望から救われる時もあったりします。

言葉を放つ側と受け取る側。
その2つがあってはじめて成立する命のかかわり。

今回、67歳、35歳、9歳と、全く世代の違う3人でチームを組んで団体戦に出場させていただくことになりまして、練習にもかかわらず、それぞれの言葉で、それぞれの呼吸で、それぞれの命で、新しい言葉のかたまりが産まれてくることに、ただただ感動しています。

言葉がぴょんぴょんはねたり、うごうごしたり、ばんばんきたり、ふにょふにょしたり、他の出場者の方々のいろんな言葉を聞けるのもとっても楽しみです。

その中で我が香川チーム「111」も、声と言葉を通してたくさんの人に感動していただければ、これ以上に幸せなことはないと思っています。

チーム名の「111」は3人の年齢を足した数です。
人間の煩悩の数は108あるといわれてますので、それに3人分の1と1と1を足しても111。

111年ぶんの精一杯の言葉で、感動の人生へ向かって、ゆっくりと船を漕ぎ出すのです。


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111

海堀賢太郎
大谷和子
富田萌花
(写真上から)

by videoartist | 2010-09-02 08:00 | 第2回団体戦・全国大会2010

第34回全国高等学校総合文化祭みやざき2010については下記の8月4日のブログでは、

「8月2日は、全国高総文祭みやざき2010の文芸部門での高校生大会が行われました。この全国大会まで宮崎県高文連の文芸部門は5年の歳月を費やしています。口蹄疫のこともあり、一時は中止になるかもしれないと心配しましたが、開催が決まりやってみると、これまでにない素晴らしい内容の高校生大会になりました。リング上の高校生朗読ボクサーは声がしっかり出ていてかっこよく、どの高校生の朗読も人の心を打つ声と言葉のパンチを繰り出していました。わたしは、『詩のボクシング』をやっていてよかったと感じさせてもらいました」

と紹介しています。その大会チャンピオンの國方綾乃さんと宮崎県実行委員会文芸部会代表の藤崎正二委員から大会の感想と報告が送られてきました。それを紹介します。


c0191992_62844.gif全国高総文祭・文芸部門-熱戦、「詩のボクシング」:夕刊デイリーweb 2010年8月3日

c0191992_62844.gif全国高総文祭みやざき2010での高校生大会


宮崎県立延岡高等学校 國方綾乃

初めての「詩のボクシング」の作品は、「べいびー」でした。
ひたすら足が震えていたのを覚えています。

声と言葉のパフォーマンス、「詩のボクシング」。その世界に魅せられて、もっと沢山の言葉を感じたい、と、機会あるたび食い入るように朗読を見つめ、自分も表現したい、と作品を書き、いつの間にか駆け出しの「朗読ボクサー」になっていました。

「朗読ボクサー」を意識してからは、何度も葛藤がありました。

例えば、同じ宮崎出身の友達であり憧れの選手でもある村上昌子さんの、会場を丸ごと飲み込むような「村上ワールド」に触れるたび。また、他の高校生の朗読に触れるたび。自分の詩は果たして本当に誰かの心を揺さぶる詩なのか、「詩のボクシング」において最も重要な、「思いを伝えること」ができていないただの自己満足に浸るだけの詩なのではないか、そう感じて何度も書きかけの原稿を捨てました。

けれど、あの時シャープペンシルを捨てなくて良かった。
考えて、書いて、読んで、呼んで。
その過程を繰り返すことを止めなくて本当に良かった。
心からそう思います。

自分の詩は、明るく、軽く、それでいて十代の悩みや幼さを等身大に出す詩。奇抜ではないけれど、生々しく伝える詩。そう決めた私をそれで良いんだと肯定してくれた人達がいる。その事実が私のこれまでの、そしてこれからの創作への心の支えです。

全国高等学校総合文化祭で優勝が決まった時、今までのことが頭に過ぎり、思わず涙が出ました。おかげで何よりも大切なことをその人たちに言えませんでした。

私に詩を書かせてくれてありがとう。
私をまた「朗読ボクサー」にしてくれて本当にありがとう。

私は自称シャイガールですので、面と向かってそんなことは言えません。
けれど、いつか自分の口から伝えられたら、と思います。
もちろん、身振り手振りを添えて、十代らしい生の言葉で。

國方綾乃選手c0191992_726669.jpg



第34回全国高等学校総合文化祭
宮崎県実行委員会文芸部会代表委員
藤崎正二


五年前から取り組んできたことが、全国大会で結実したと思いました。私は、一回戦のはじめの方しか見ることはできませんでしたが、選手の朗読、会場の反応、ジャッジの公正さなど、とても素晴らしい大会だったと思います。参加した生徒の皆さんが、同世代の声と言葉に身体が弾む体験をしていると思いました。

はじめは心配していた参加者全員によるジャッジも、とてもうまく行きました。サービス精神旺盛な選手も多く、高校生はやるなあと思わせてくれました。文芸部と言うと、自分の世界に閉じこもりがちなイメージがあると思うのですが、「詩のボクシング」のような、声と言葉の「場」を用意すれば、積極的に他者に開いてゆく表現をする力があるのだなと改めて思いました。

運営をした宮崎大宮高校もこの二年間、ほんとうによく準備し、大会を盛り上げてくれました。私たちの期待以上に、司会進行が面白かったです。河野知比古くんのフリートークは、高校生独自の絶妙の(間の)緩さがあり、それをうまくいなしてゆく岩崎真弥さんがいい雰囲気を出していました。この二人の司会はこの二年間の宮崎県「詩のボクシング」の名コンビでしたが、全国大会でもしっかりその味が出ていて良かったと思いました。

「詩のボクシング」の二時間半の中にさまざまなドラマがあり、終わった後も、運営の生徒や先生と何度も話をしました。「私もやってみたい」という生徒の声も聞いています。そして、全国高総文祭が終わったばかりなのに、「次は団体戦を」という気持ちになっています。高校生の声がつながってどんな朗読の風景を見させてくれるのか、今からとても楽しみです。まだまだ、高校生のための「声の場」をつくることを続けていきたいと思っています。

  131人の高校生によるジャッジ判定
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by videoartist | 2010-09-01 08:00 | 「詩のボクシング」