日々にイメージを採取する!


by videoartist
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

2014年5月24日(土)に北海道・湧別町で開催される選抜式・全国大会への出場者。

出場者16人の内、14人が決定。

ささりん 
宮崎大会チャンピオン、2試合制・選抜式大会チャンピオン、第13回全国大会チャンピオン

倉地久美夫 
福岡大会チャンピオン、第2回全国大会チャンピオン

村上昌子 
長崎大会チャンピオン、第11回全国大会準チャンピオン

小笠原淳 
大阪大会チャンピオン

寺内大輔 
広島大会チャンピオン

木村恵美 
香川大会チャンピオン、第6回全国大会チャンピオン

セリザワケイコ 
千葉大会チャンピオン、第4回全国大会準チャンピオン、国民大会チャンピオン 

高瀬草ノ介 
高知大会チャンピオン

馬場めぐみ 
神奈川大会準チャンピオン、第11回全国大会特別枠選手(第54回短歌研究新人賞受賞)  

大庭れいじ 
青森大会準チャンピオン

岩﨑圭司 
北海道大会チャンピオン

オオタニ
ステージ版「詩のボクシング」チャンピオン

他に全国大会で優勝している選手1名と2014年4月27日に香川県・丸亀市で行われる第10回香川大会でのチャンピオンンの出場が決まっています。

16枠の残り2枠に関しては、北海道内から選出します。※予選会の結果、2名ではなく1名を選出する運びになりました。
# by videoartist | 2013-12-27 10:30 | 「詩のボクシング」

今日は井筒和幸監督の前期最後の講義でした。

ポーランドのワルシャワへ日本映画祭に招待されて行ってきたとのことです。

滞在期間中にアウシュビッツ強制収容所を訪れ、その時の話を90分してくれました。

井筒監督の話し方は、興味深いです。映画監督が映像を一切使わないで声の言葉だけで話すのですが、どこをしっかり見てきたのか声の強弱からはっきりと見えてきて話の世界に引き込まれます。

特に今日は、声と言葉に熱がこもっていて、監督の強制収容所初体験という新鮮さもありますが、話から湯気がたっているようでした。

わたしもミュンヘン郊外にあるダッハウ強制収容所をドイツ留学時代に二度訪ねた時の話を少ししました。

後期も1科目で一緒に講義を担当します。

c0191992_19283188.jpg


c0191992_1932623.jpg

※iPhone5で撮影
# by videoartist | 2013-06-25 19:30 | 映像関係

  千人ほどの観戦客を集めていたイイノホールでの全国大会
c0191992_1712923.jpg



全国大会の今後の方向性について

すでにお知らせしていますが、2001年に始まった全国大会の開催方法に一区切りつけることになりました。

2013年以降については、不定期になりますが選抜による全国大会を開催する方向で考えています。

この選抜式・全国大会の出場者は、これまで「詩のボクシング」に参加してもらったすべての地方大会やワークショップ、あるいは教育機関等で行った大会に参加した朗読者から選抜することになります。

もちろん、2013年以降に開催される地方大会やワークショップ、あるいは教育機関等で行った大会も対象になります。

さらには、地方大会に参加していない朗読者も自己推薦、あるいは他者推薦によって選抜式・全国大会のリングに上がれるようにしたいと考えています。これによってこれまでよりも全国大会に出場できるチャンスが広がるのではないかと考えています。

選抜式・全国大会を始めるに当たって、2014年には北海道でその第1回目を開催する予定にしています。

日程については、現在調整中ですが、この記念となる選抜式・全国大会では、あの懐かしい、そしてもう一度聴きたい、見てみたいと思う朗読ボクサーたちにも声を掛けたいと思っています。

選抜式・全国大会に出場する面々の発表については、ここでは行いません。来たるべき時に「詩のボクシング」の公式サイトで発表します。⇒www.jrba.net

ご期待ください。

※第10回香川大会は、2014年3月末に予選会を行い、5月初旬に本大会を行うことになっています。この香川大会から選抜式・全国大会へ出場できる選手を決めます。地方大会を経て選抜式・全国大会に出場となる初の朗読ボクサーを決める記念すべき第10回香川大会になるということです。こちらにもご期待ください。


# by videoartist | 2013-06-24 16:30 | 2013年度地方大会&全国大会

6月21日(金)に広島県の呉三津田高校と静岡県の御殿場西高校において全校生徒で取り組んでいる「詩のボクシング」大会が行われました。

2校とも「詩のボクシング」に長年取り組んでいるいわば「詩のボクシング」大会実施の伝統校になります。

呉三津田高校と御殿場西高校には、取り組みを始めた時に高校を訪ね直接指導をしています。

他にも「詩のボクシング」に取り組んでいる学校は多くありますが、声と言葉の格闘技を楽しんでくれていることと思います。

わたしは昨日、御殿場西高校に行ってきました。「詩のボクシング」に取り組んで9年目になるとのことです。それだけ年数を重ねると出場選手もさすがに表現力を身につけているものです。もちろん、3年間で高校は卒業するのですが、文化力は3年という年数を越えて引き継がれるものです。そのことを改めて感じさせてもらいました。

出場選手を応援する声は、会場を雰囲気のよいものにして試合を盛り上げていました。呉三津田高校の各クラス代表を応援するクラスごとに工夫された30秒という時間での応援合戦は、試合を盛り上げるだけではなく見ていても楽しいものでした。

呉三津田高校同様に御殿場西高校も各クラスで代表を選んでおり、各クラスで予選のようなトーナメントを行っているとのことです。

また、御殿場西高校では、オープニングで1試合だけ団体戦を行います。しかも、団体戦は実際にスポーツクラブに所属する3人で組んでいます。今回は、陸上部とバトミントン部の対戦でした。

団体戦については、1998年以来小、中、高校で行われています。わたしも数多くの小、中、高校を訪れて団体戦を指導し、観戦もしましたが、子どもたちの団体戦は言葉よりも身体の動きが面白く、まさしく身体が弾んで言葉を引き寄せ声にすることで言葉を身につけているといった感じでした。それを自然体で行っているのです。そのことを一般にも広げようと団体戦・全国大会を始めましたが、大人だけでは自然体という点において難しいところがあり、実のところ全国大会では過去2回とも親子(母親と小学生2人)のチームがチャンピオンになっています。

来年は10周年を迎える御殿場西高校では、教員と生徒による初の団体戦が行われる予定です。これは楽しみです。

陸上部・陸上人間の団体朗読。後ろに控えているのが、バトミントン部・羽球girlsf0287498_918354.jpg

# by videoartist | 2013-06-22 12:00 | 個人戦・団体戦

「詩のボクシング」の地方大会は1999年に始まり、全国大会は2001年から行われています。

地方大会と全国大会の関係は、地方大会は地方大会として自律すること、つまり地方大会チャンピオンはチャンピオンとしてあるが、それを直接全国大会に結び付けないようにできればと考えていました。地方大会も全国大会も独立した形で運営できればよいのではないかということです。現在の全国大会の形は、必ずしもそのようになっていません。

そのことを曲がりなりにも具現化できたとすれば、2004年に沖縄市で沖縄市制施行30周年記念事業として行われた初の選抜式による全国大会です。実はこの選抜式こそが、地方大会と全国大会の独立を担保できるものだったのです。ただ、一般的には地方大会の上に全国大会があるというのが常識的通念です。この通念が地方大会の自律を妨げる根本のものになっているのではないか、そう考えたわたしは2005年頃からその通念を打ち砕かんと地方大会チャンピオンが必ずしも全国大会に出場できるとは限らないとして各主催者と共通認識を持とうと対話しました。理解してもらうのに難しいところもありましたが、結果としてそのようにできたこともありました。

しかしながら、ここにきてもっとストレートに選抜式としての全国大会を前面に打ち出して開催できるようにすることが、その理念に沿うものだと思うに至りました。

ですから、これまでの形での全国大会は今年で一旦終わり、その後は選抜式の全国大会を行い、その形が継続できる可能性を模索することにします。

このことも取材を受ける上で話さなくてはならないことと考えています。

※上記のことの参考になる記事があります。

web集英社文庫・わたしが発言している個所・P.4~P.5

c0191992_62844.gifweb集英社文庫・第五回「詩のボクシング」全国大会・声のパンチ、言葉のパンチ・P.4

c0191992_62844.gifweb集英社文庫・第五回「詩のボクシング」全国大会・声のパンチ、言葉のパンチ・P.5

※P.5に「来年11月3日には徳島で高校生の全国大会が行われる他、10月には、これまで各地の大会を盛り上げた実力派、個性派の朗読ボクサーたちを選抜してステージを行う予定だという。10月のステージは芝居形式の中で、朗読ボクサーたちの表現力、魅力を堪能できる新しい試みなのだとか」とあります。

これには驚きました。というのは、高校生全国大会は2007年11月3日に予定通り行われましたが、ここで考えていたステージ版を実現するまでになんと6年もかかったということです。次に「詩のボクシング」をどうするのかは常に考えていることですが、自分が感じている以上に月日の経つのは速いものです。

初のステージ版「詩のボクシング」が上演されたのは、北海道で2012年9月5日です。


<番組企画書>

現在、私どもで以下のようなラジオ番組を制作しております。
何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

■放 送 局:CBS(韓国の全国放送ラジオ局)

■番 組 名:『対話』

■番組紹介・内容

本番組は韓国電波振興院(韓国における放送通信委員会の一部)の支援のもと、制作されるラジオドキュメンタリー番組です。

「対話、会話、疎通」をテーマに家族、男女、世代間、政府と国民など社会の中での様々な関わりについて考える番組です。

番組を通じて疎通の本質について見つめなおし、私たちの会話の中に潜んでいる「人とのより良い関係を築くための方法」、「楽しい会話の仕方」などについて考察していきたいと考えております。

■放送日:2013年8月~9月放送予定

■取材内容
「詩のボクシング」について取材させていただきたいと思っております。「詩のボクシング」をご紹介しながら、詩を用いて戦う理由や「詩のボクシング」でコミュニケーション能力を高められる理由などについてお話をお伺いできればと考えております。
# by videoartist | 2013-06-14 09:00 | 2013年度地方大会&全国大会

懐かしい映像が出てきました。

「詩のボクシング」全国大会でジャッジしていただいた一人に画家の岡本太郎のパートナーであり、実質的な妻でもあった故・岡本敏子さんがいました。

岡本さんの感性は非常に鋭く、一瞬にして本質を捉えるところがあります。さすがに岡本太郎さんを長年サポートされた方だとその仕事ぶりを見ながら感じてもいました。

その岡本さんの「詩のボクシング」を会場でジャッジという立場ではありますが、観戦して感想を話されている映像があります。ぜひご覧ください。

「詩のボクシング」に対して誤解されているところをすべて払拭してくれてもいます。

岡本敏子さんの後ろに映っているのは、同じくジャッジをしてもらった画家・彫刻家奈良美智さんです。この時は現代美術家の束芋さんもジャッジを担当してくれていました。詩とは異なる表現ジャンルの担い手の目には、詩というものの捉え方が全く違うのだと感じさせもらった全国大会でもありました。

※この動画のファイル拡張子はWMV。Windows Media Playerで再生できますが、Macでは拡張子を変換する必要があります。
   ↓
c0191992_62844.gif岡本敏子さんの「詩のボクシング」に対する感想
# by videoartist | 2013-04-10 07:00 | 2013年度地方大会&全国大会

家のクスノキの葉に害虫が寄生し、葉の汁を吸っており、クスノキが弱っています。

クスノキハクボミフシという害虫です。

この害虫駆除を行い、その経過を観察しています。

c0191992_81077.jpg


当初はなぜこう(下の写真のように葉に黒い粒々が沢山できる)なるのか分かりませんでしたが、症状を検索して愛知県の造園業の方にお聞きして、オルトランがよいとアドバイスしていただきました。

そこでさっそく近所のガーデンセンターでオルトラン水和剤を購入し、散布しているのです。

わたしにとってのもっとも身近な自然保護というところでしょうか。

c0191992_8534277.jpg


自然つながりですが、この6月に1週間ほど学生を連れて小笠原の父島に行きます。大学で「地域研究実習」を担当したので父島行きを決めました。

c0191992_8402998.jpg


父島は、東京都ですが、およそ1,000キロも離れており、しかも交通手段は船だけなので、片道25時間半は船の中です。これはわたしにとっては初めてのことです。

小笠原諸島は、東洋のガラパゴスと称され、2011年にユネスコ世界自然遺産に登録されています。

父島では、独自種の野菜を作っている農家視察、夜行性生物の観察ナイトツアー、固有種の宝庫の森歩き、ドルフィン・ホエールウオッチング、日本最大のアオウミガメ産卵地で飼育体験などをする予定です。

小笠原での救急体制についてです。診療所はありますが、診療所で対応できない場合は以下になっています。

<日中>
救急(119)-->診療所-->診療所対応できない場合、航空自衛隊岩国基地よりヘリまたは航空艇が派遣され、厚木基地へ着陸、その後広尾の病院へ輸送

<夜間>
救急(119)-->町役場-->硫黄島からヘリまたは航空艇が派遣され、厚木基地へ着陸、その後広尾の病院へ輸送

いずれも特に費用はかかりません。硫黄島が近いということです。

カツオドリc0191992_8391169.jpg


もちろん、帰りも25時間半の船旅です。

6月はこのための準備と現地実習、そして報告、発表に時間を費やすことになります。

その他にも大型プロジェクトを立ち上げる予定にしています。

今年の「詩のボクシング」全国大会はこれまでになく参加人数が限られますが、初となるテーマ設定をしたトーナメントになります。
# by videoartist | 2013-04-08 09:00

デアゴスティーニに初めての挑戦ということで、今ロボットのRobiを組み立てています。

7号目でここまで組み立っています。

電源を入れてテストを行うと頭を左右に振って正位置に戻ります。動きはスムーズです。

完成までのプロセスも紹介しましょう。

鉄腕アトム世代としては、アトムは生みの親である天馬博士が交通事故死した息子の天馬飛雄に似せて作り、「トビオ」と名付け、そう呼んでいたことを思い出します。

このRobiにまだ名前を付けていませんが、完成した時には付けることにしましょう。

c0191992_5435564.jpg


そしてRobiが完成したところで短編の映像作品を学生と一緒に創ろうと考えています。


今年は勤務している大学の客員教授として井筒和幸映画監督を推薦し、認めてもらいました。

井筒監督とはわたしの担当する講義で一緒に話すことになりますが、映画創りについていろいろと教えてもらうことになります。楽しみです。

井筒監督の映画創りでは、カメラの位置、あるいは動きは正解が1つあるだけと言っていて、新作の「黄金を抱いて翔べ」には7か所間違いがあったとも言っていました。

確かにストリーの展開においてどこにキャメラを置き、どう動かすかはワンシーン、ワンシーン悩むところではあります。
# by videoartist | 2013-04-07 17:30 | 映像関係

4年前の2009年3月21日のブログを転記します。

今日は暖かい一日だった。
犬と散歩しているとつくしを見つけた。
子どものころ見たものとなんら変わらない姿に安心する自分を感じる。
変わらないものを愛おしく感じるようになった年齢なのかもしれない。


今日のブログのタイトルにした「朗読について」だが、最近、図書館から古い本を借りて読んでいるのだが、その中に朗読と音読の区別をしているものがあった。

おおざっぱにまとめると、教育現場では、小学校低学年では、言葉の意味を考えるのではなく、まず文字を音として読む音読をすすめ、それから意味を考えて読ませる黙読にすすむ。

朗読ができるようになるのは、小学校高学年からとなっている。ここでの朗読とは、感情を入れて文字を読むことで聞き手にその内容を伝えることであるとされている。この「感情を入れて文字を読む」のは、小学校中学年からでもできるだろうが、(感情移入は経験によってその微妙な色合いも出せるようになるので)年齢を重ねるほど表現がよくなるということなのだろう。つまり、人生経験が朗読の表現に広がりを持たせることになるということ。

音読は文字の内容を他者となる聞き手に伝えることではなく、自分の理解のためにするものであり、朗読は他者である聞き手に作品の内容を伝えるために行うものであるということ。40~50年前はそのように考えられていた。


では、そもそも日本で朗読というものがいつ頃から行われるようになったのかと言えば、1920年代の前半ということになる。日本国内においては、言文一致運動(文語体ではなく、日常の話し言葉に近い言い回しの口語体で書く運動)が起こり、口語体の散文や詩が書かれるようになったことが背景にあるが、欧州での俳優が朗読をして観客を集めているという情報なども影響を与えている。

高村光太郎は、明治大正期の詩朗読を「朗読というよりも多くは朗吟であった」と振り返っているように、その頃は朗読というよりも詩吟のように歌うものであったのだろう。だから朗吟とも言われていた。

これは朗詠とも繋がることになるかもしれない。朗吟も朗詠と見做せば、話が一気に平安時代へと飛ぶことになってしまう。

[註:朗詠(雅楽の一。漢詩に曲節をつけてうたう自由なリズムの謡物。平安以降、管弦の遊びの折などに行われた)の詞章となる詩歌を集めたものに「和漢朗詠集(歌謡集。2巻。藤原公任撰。1013年頃成立。朗詠のための漢詩約590句および和歌約220首を、四季・雑に分け、それぞれをさらに細かく分類して収めたもの)」がある。]

話を1920年代に戻すと、1924年に「詩人の日」と題された<詩人自作朗読会>が催されている。主催は築地小劇場で、企画したのが小山内薫である。参加者には、島崎藤村、与謝野晶子、野口雨情などがおり、実際に朗読したという。また、参加者には北原白秋、萩原朔太郎、日夏耿之介などもいたが、広告チラシによると朗読の承諾を得ていないとされていた。さらに、音楽として山田耕作が参加しており、「山田耕作氏伴奏の下に荻野綾子嬢の詩の独唱があった」とされている。会場には500有余名の観客が集まったそうだ。

この日が日本での詩人による自作朗読会のはじまりともなるが、はじまりから朗読と音楽、そして演劇が絡んでいたことが非常に興味深い。
# by videoartist | 2013-03-22 17:30 | 2013年度地方大会&全国大会

身体が語り始める


ルートヴィヒ・ビンスワンガーは、「言葉が沈黙すると身体が語りはじめる」といいます。

言葉が沈黙するとは、言葉に表すことのできない状態があるということですが、そういった状態になった時、身体が語り始めるというのです。

相手の言った言葉が受け入れられない時、身体が反応して吐くといったことがあるように、つまりそのように身体が語ることがあります。しかし、そこには言葉だけではなく、相手の態度や振る舞いといった身体が表しているものも関係しています。

わたしはよく、声には身体が張り付いていると言います。声にはそういった質量があるんだと言い換えてもよいでしょう。つまり、声によって、胸にしみる、耳に痛い、背筋がふるえる、腹にこたえるというように身体が反応を起こすことがあります。いや、ほとんどの場合、反応を起こしているのではないでしょうか。

わたしは「詩のボクシング」の場で、人の声によって身体がさまざまに反応をしていることを感じ続けてきました。怒りや攻撃的な声に対しては身体が熱くなるのですが、悲しみの声を多く聞くとさすがに身体にズシンと堪えます。ある大会では、多くの悲しい声を聞き終わって帰ろうとすると身体の体重が何倍も増えて押さえつけられたように腰が上がらなくなったことがありました。

この時、声は身体の表面に触るだけではなく、臓器まで達しているんだなと実感しました。

声の言葉、つまり話し言葉は、話す人の身体が存在している場に関係づけられた言葉です。ところが、文字の言葉はそうではありません。

話し言葉は、話す相手に向かってしゃべるわけですから、相手が上手く理解していないと思えば繰り返す、または補足説明をします。ところが、文字の言葉では、基本的には繰り返しがありません。話し言葉の一回性、不可逆性が消え、無限の可逆性がそこに生まれます。

ただ、声の言葉は、身体が死ぬように死をその瞬間まで感じることができますが、文字の言葉にはそれはできません。なぜなら、文字の言葉は永遠に生き続けようとすることを宿命としているからです。

吉本隆明さんが、80歳を越えて何をしたいかと尋ねられ、声の言葉について突き詰めたいということを言っていました。文字の言葉について深く突き詰めてきた吉本さんにとって、声の言葉の存在が大きくなっていたんだと感慨深くその発言を受け止めました。

わたしは偶然にも、声の言葉についていろいろと考えることになっていますが、毎日が新たな発見とともにあるように感じています。
# by videoartist | 2013-03-19 09:00 | 2013年度地方大会&全国大会

声が生まれる



声を出すことと声が生まれることとは違います。

声を出すのは、「わたしの声をあなたに届ける、伝える」ことですが、声が生まれるのは、「誰かに届けるとか、伝えるとかではなく、さらにはわたしやあなたではなく、わたしたちとあなたたちを超えたところで起こっている」ことではないかと思います。

そのことを感じさせてくれたのは、第1回「詩のボクシング」山口大会での予選会で女子高校生が透き通った声で自作朗読を始めて少したった時のことです。突然、声がまるでゴムまりのように跳ねたのです。その跳ね方は激しいものではなく、緩やかな放物線をスローモーションで描いていました。

そのイメージが朗読中に何度か、突然に現れるのです。彼女は意識しているものではなく、吃音症状の一つだといっていましたが、わたしには、その美しい声はまるで天女の声のようにも感じられました。しかし、その時の声とともにあった言葉の意味を理解することはできませんでした。

彼女にその声を活かした朗読をすればいいのでは、と言わたしはいましたが、意識してそうできるわけではない声は、彼女にとっては自分の声でありながら、嫌な声、得体のしれない声であったのでしょう。まるでもう一人の自分がいて声を出しているような、そういった違和感を感じ続けていたのかもしれません。

その後、彼女に会うことはありませんでしたが、その声が耳の奥に住み着いていて、その声にいつでも耳を傾けることができます。

今では、その声とともにあった言葉は聴き取れなかったのではなく、通常の言葉の意味では捉えることのできない、つまりわたしたちの生活の次元を超えたところで詩として存在している言葉ではなかったのか、そう思っています。つまり、わたしたちとあなたがたを超えたところに存在している言葉です。それをわたしは声の詩と呼んでよいと思っています。
# by videoartist | 2013-03-12 10:30 | 2013年度地方大会&全国大会

制度的な言葉


「詩のボクシング」の場、特に予選会でよく言っていたのは、「どこかで聞いたことがるような言葉」、「それはあなたが言わなくてもよい、あなたでないと言えない言葉を」という感想でした。

表現するとなると、詩を例にすれば、詩として認められるような言葉を書くなり、声にする人が非常に多くいます。しかし、それは詩のような振りはしていても詩ではないとわたしは感じます。だから、「それはあなたが言わなくてもよい、あなたでないと言えない言葉を」と言うのです。

詩という制度があるとすれば(詩の専門雑誌がるようにそれは実際にあるわけですが)、その制度に縛られた言葉が詩の振りをした詩を書かせてしまうのでしょう。だから詩のような振りはしていても、「それによって世界とその人が今までとまったく異なったものとして見えてくるような驚きを」感じることはできないのです。

そこでは、詩であるか、詩でないかも制度的に判断されるわけですが、その制度の外にも詩はあるのです。それは制度の網では決して掬い上げることができない。では、掬い上げられるとすれば、どうすればよいのか。その答えを求めて試行錯誤する中でわたしは、語りかける声に掬い上げを託し、既成概念を打ち破る方法で「詩のボクシング」を始めたのです。

「詩のボクシング」には、詩はないという人がいますが、その発言は詩がどのようにして生まれるものなのかをまったく意に介さない制度的にしか詩を見ていない偏見であるとわたしは思っています。これは教育者に非常に多い。教育がいかに制度的なものに縛られているか、その証のような物言いだとも思います。

もちろん、言語の制度的な教育をよしとしない教育者もいます。彼らは、「詩のボクシング」を取り入れて指導してくれていますが、詩を、あるいは表現する言葉を制度的には捉えていないからこそ、その指導ができるのでしょう。言うまでもなく、「詩のボクシング」は、詩であるとかないとか、詩の優劣を決めるような場ではないことを十分に理解した上での指導です。いわば「声としての身体の言葉をみんなで共有する」、そのための場として「詩のボクシング」を取り入れているのだと思っています。
# by videoartist | 2013-03-09 10:30 | 2013年度地方大会&全国大会

表現としての言葉


メルロ・ポンティを引用すれば、言語には二つの機能があります。

一つは、情報を伝達する機能。これがなくては社会的生活をわたしたちは営むことはできません。言語が伝達機能を持つには、そこで用いられる用語の意味が社会的に確定されていなくてはなりません。わたしが言った一語があなたにも同じ意味として受け止められなくれば伝達など成り立たないということです。ただし、わたしが言った一語は、人々の中で何千回何万回と使われて、共通の意味が了解されるようになっていなくてはなりません。これこそが使い古された言葉であり、いわば制度化された言葉でもあるわけです。これを第二次言語とメルロ・ポンティは言います。

第二次があれば、第一次があります。二つ目の機能、つまり第一次言語について彼は、「現れつつ意味を形成する言葉」だと定義します。これは生き生きとした充実感をもった表現をつかみ、真に生きることであるとします。詩人や哲学者は、そういった表現をつかむことができる者のことをいうのでしょう。メルロ・ポンティは、この根源的な体験を言い表す言葉を真正の言葉だともいいます。

ただ、第一次と第二次言語は、話す主体からの考え方です。しかし、話すということにおいては、つまりわたしが声を発することにおいては、他者、つまりあなたがいなくてはなりません。そのあなたを生み出す言葉というものもあるはずです。さらに言えば、あなたが生み出されることによって、わたしも生み出されるといえばよいでしょうか、そういった言葉、つまり語りかけられ、聞く言葉があるはずです。

それは声の言葉、その場に一回性として生まれる言葉だとわたしは考えています。そこでは時として詩という枠には収まらない詩を超えているともいえる語句が飛び出してくるのではないか、とも。使い古された言葉の制度的な縛りを打ち破り、その場限りのその場にいあわせるものだけが共有する言葉として誕生するのです。そして、その誕生によって世界とその人との関係が今までとまったく異なったものとしてある驚きを、その場にいあわせた人たちは体感することになるのです。

その場が「詩のボクシング」であり、新たな詩を生み出せる場であるとわたしはこの今も思っています。




# by videoartist | 2013-03-08 12:00 | 2013年度地方大会&全国大会

2012年を振り返って


今年を振り返ると「詩のボクシング」では、社会問題をテーマに声の言葉にどれだけの力があるのかを試みるステージ版を行ったことが収穫として挙げられます。

ステージ版においても聴き手全員がジャッジになります。つまり、聴き手との対話力が求められるのです。そこに新たな表現の可能性も宿っています。その可能性の一つにステージ版は成り得るのだと感じました。

c0191992_62844.gifステージ版「詩のボクシング」


また、先日衆議院選挙が行われましたが、その最中に読売新聞・大阪本社から「政治家の言葉」というテーマで取材を受けました。12月11日の新聞に掲載されました。以下は、その抜粋です。


演説 3分間でジャッジ

言葉で戦う「詩のボクシング」では、自分の言葉を発するわけです。そのためには、人の話をちゃんと聞けているかどうかが大きいですね。人の話を聞いて、自分の心に深く届いた言葉をたくさん持っていないと。聞き上手でないと。

どうしようもないのもある。自分の好き勝手な主義主張を言って。どこか紋切り型で。観客がジャッジするんです。観客はプロの聞き手ではないですが、意外と鋭いんですよ。観客をバカにして話すと見透かされてしまう。

政治家もそこをきちんとやらないと。一般のきちんと生活している人に届く言葉を持たないといけない。有権者の所を歩いて、声を聞いて。それが最低限必要なことだな。やはり言葉がころころ変わるのは、全然ダメですよね。それから、自分を批判してくれる声にどれだけ耳を傾けるか。

その人の生きてきた年月とか、価値観みたいなもの。人柄が出てくる。具体的なことを言って、そこに共感できるかどうかであって、抽象的ではダメですよね。

例えば「いじめはけしからん」というのは分かっている。紋切り型で「いじめのない社会」と言われても、そらそうでしょうとなってしまう。いじめを巡る、何かの経験があるなら、それをどう消化して乗り越えたのか。葛藤してるっていうか、その先に生まれる言葉は、一番信用できる。

街頭演説をちょっと聞いてみたらいいんじゃないですか。3分間聞いて、ダメだなと思ったらもういい。心を無にして聞く。響くものがあれば、投票の判断材料となります。

最終的に投票に行った時にどこに決めるかとなると、本当に「詩のボクシング」のジャッジ判定に似ているところがある。その時に何が残るかってことですよね。



そして、阿川佐和子さんの「聞く力」が、今年もっとも売れた本として取り上げられています。

「詩のボクシング」を始めた時から、わたしも「詩のボクシング」では話す力よりも聞く力が必要だと言ってきているので、嬉しい限りです。

その阿川さんと話している本があります。その本のことを紹介した内容を以下に引用します。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

「過去のことをいくら学んでも(わたしたちが生きるために)出て行くのは未来なのです」、これは最近のわたしがよく口にしている言葉です。

そこには、「身体的な言葉こそが未来を切り開けるのだ」という確信があります。

身体的に獲得された言葉は、声の言葉となってその姿を現わします。ところが、その姿を知覚するのは容易ではありません。自分一人では不可能です。他者が必要となるのです。

つまり、その姿を知覚するためには、自らが声の言葉を発他者の声の言葉を聴ける場がなくてはなりません。その場に、わたしたちが未来へと出て行ける出口も見つかる、そうわたしは思っています。

その思いを支えとして書いた本も何冊かあります。そして、そのことをよく理解してくれた人たちもいます。



c0191992_401330.jpg

からだが弾む日本語
楠かつのり 著
朗読を「言葉のスポーツ」に
2002.9.6 <日本教育新聞>

 「声としての言葉を強く意識した存在として自らを『音声詩人』と呼ぶことにしている」という著者は、日本朗読ボクシング協会の代表である。朗読ボクシング協会では「詩のボクシング」トーナメント戦を全国的に展開し、全国各地にその輪を大きく広げつつある。

 「詩のボクシング」は、リング上で二人の朗読者が交互に自作を朗読し、自分の“声の言葉”をどちらがより観客に伝えたかを三分間で競う「言葉のスポーツ」「言葉の格闘技」である、と著者は言う。

 著者の書いた台本が役者によって演じられた折、「言葉を役者が身体に通すことによって、書き言葉が生きた言葉になることを体験していた」と語る著者は、「言葉は精神の問題である以上にはるかに身体の問題である。母語は、生まれながらの言語能力によって身体的に獲得されるのであって、理屈や理論によってではない」と確信するに至る。このように考える著者によって選ばれた『からだが弾む日本語』は、五章のパートにわたって「智恵子抄」「山のあなた」「ズンドコ節」「となりのトトロ」「雨ニモマケズ」など多彩な名品をちりばめ、簡潔な解説を付して読者をたえなる日本語に誘う。

 他に永六輔、阿川佐和子、養老孟司氏らとの日本語をめぐる対談を併載し、巻末では「詩のボクシング」への思いを熱く語っている。日本語再発見の好ガイドである。

(文庫版680円 宝島社)
野口芳宏・北海道教育大学非常勤講師)


# by videoartist | 2012-12-27 11:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

金曜フリースペース  高知から生まれる新文学 「声と言葉のボクシング」  
本県2チーム 全国で活躍
2012.12.21 高知新聞朝刊  (全3,212字) 


 「ファイッ!」、カーン。レフェリーの掛け声とゴングの音が鳴り響き、リングの上ではボクサーがにらみ合う…ことはなかった。白いマットで動き始めたのは、グローブをはめたボクサー2人ではなく、3人組。しかも詩の朗読だ。

 「声と言葉のボクシング」は、こうやって始まる。全国はもとより高知でも次第に人気を集めており、10月に横浜市で開催された全国大会では、本県代表チームの「昭和歌謡曲B面」が準優勝。もう一つの本県代表「秘密結社☆イデア」も奮闘した。日本朗読ボクシング協会代表で音声詩人の楠(くすのき)かつのりさんは「高知から新しい文学が生まれつつある」とまで言う。「声と言葉のボクシング」って、いったい何だろう。全国で活躍した2チームの様子をのぞいてみた。(笹島康仁)


  ▼「昭和歌謡曲B面」  「頑張りや」のエールを

 「昭和歌謡曲B面」は下尾仁さん(43)、嶋崎ユリカさん(41)、田村ちかさん(34)の3人組で、明るく元気なパフォーマンスが持ち味だ。昨年の全国大会もベスト8。今年は「勝てるとは思わんかった」が見事、全国2位に駆け上がった。

 3人が大切にするのは「伝わる、分かりやすいメッセージ」。全国大会で披露した「フレフレ自分」は、いじめられっ子や自信のない人を応援するメッセージだった。どんな内容だったのか。紙の新聞だけで「昭和―」のパフォーマンスを再現するのは難しいが、リング上の3人は会場をとりこにした。

 ゴングの後、嶋崎さんの「まったく…。なんでこんなにトロいのかしら」という言葉から、パフォーマンスは始まる。時には激烈なせりふで、時には本当に大きな声で3分間。

 リーダーの下尾さんは「ぼろくそに言うのは仲間やから。いじめやなくて『頑張りや』というメッセージ。本気で落ち込む人にはそういうこと言えん」と話す。伝えたいメッセージは「頑張れ」だ。

 そのために3人は体全体を使い、全力で表現する。「昭和―」のスタイルだ。「そこまでするか」と思ってしまうほど、全身全霊を傾けて大声を出す3人の姿に、観客は思わず笑い、いつの間にか引き込まれてしまう。

 下尾さんは話す。

 「最近、病んじゅう人多いろ? みんな忙しすぎるがやき。僕らはバカバカしいことでも一生懸命やりゆう。それを見て『あんな人もおるんか』って思って、元気になってもらえたら」

 3人は演劇の経験があり、リング上での朗読は寸劇のようでもある。「あんなん詩やない」と言われることもあるが、下尾さんにこだわりはない。

 「表現するという意味ではあまり変わらんと思う。とにかく3分間、何かしゃべったらいいかなって」

 嶋崎さんも「(このボクシングは)何をやっても許される。型にはまらない表現ができるのがいい」と言う。

 “詩”にとらわれない自由な表現は、全国でも十分に通じたようだ。


  ▼「秘密結社☆イデア」  「壁」越え心に触れたい

 「スー、ハー」

 「ラリナイ、ラリナイ」

 「スー、ハー」

 「ラリナイ、ラリナイ」

 深呼吸の音と呪文のような声。その上に詩の言葉が重なる。

 「休みの日に会社の前、通るときなぜか」

 「息止める」

 「お父さんとお母さんをみとって」

 全国大会に出場したもう一つの本県代表「秘密結社☆イデア」は、こんなパフォーマンスを繰り広げる。明るくて元気な「昭和歌謡曲B面」とは対照的に、どこか、うつうつとした朗読だ。

 メンバーは瀧村鴉樹(あき)さん(27)、青樹槐(えんじゅ)さん(25)、トミーさん(24)=いずれもペンネーム=の3人。伝えたいことを言葉ではなく、“音”にまで単純化する「音声詩」を取り入れた。言葉の背後を「スー、ハー」「ラリナイ、ラリナイ」が通奏低音のように流れる。

 トミーさんは「自分は周りと違うんじゃないかって、疎外感を抱いて生きてきた」と言う。

 リーダーの瀧村さんも同じだ。「感受性が強すぎて、日常生活の中でもつらいことが多い。同じように(自分は周りと違うと)感じている人も多いんやないかな」

 そんな“異邦人”たちの指針になれたら、との思いで3人は活動を続けてきた。結成は昨年9月。毎月末の土曜夜には、高知市帯屋町1丁目のアーケードで詩の朗読ライブを続けている。

 道行く人には冷たくあしらわれることが多い。「何をやりゆうがやろ?」と不思議そうな表情を見せる人、酒に酔って絡みに来る人…。でも瀧村さんは、意に介さない。

 「多くの通行人にとって、僕らはただの雑音でしかない。人は普段、見えない壁を作って生活する。何もかもキャッチすると心が壊れてしまうから、見えるものを単なる映像やノイズにする。でも、中には僕らの思いをキャッチしてくれる人もいる。どうやって壁を飛び越え、心に接触するかが課題なんです」

 「自分たちの詩は暗いと言われるけど、希望を読んでるつもり。ハスの花みたいな。しんどい、寂しいっていう泥の中でもがき、一生懸命上に向かって、やっと水面に顔を出す。呼吸ができて、花が咲く。ただきれい、ただ暗いじゃない」

 全国大会へ向けた8月の高知大会決勝で、「秘密結社―」は、後に全国2位となる「昭和―」を破って優勝した。両チームとも実力に差はない。


  《「昭和歌謡曲B面」の「フレフレ自分」(全文)》

 嶋崎 まったく…。なんでこんなにトロいのかしら。ほんとにもう。それに何よ、その服。超ださっ。こんなのと仲間だなんてほんと恥ずかしいわ。

 田村 …どうせ私はかわいくないし。

 下尾 まったく、お前トロいんだよ!

 田村 …どうせ私は何やったって下手だし。

 嶋崎 まったく、やってられないわ。

 下尾 どうする? メンバー変える?

 嶋崎 そうね。これじゃいいものを作れないわ。

 下尾 この、グズが!

 田村 …なんで私ばっかり、こんなこと言われなきゃいけないの? もう嫌だ…何もできない…。自分自身が嫌だ…。……(間が空く)。

 田村 フレー、フレー、じーぶーん。フレー、フレー、じーぶーん。

 下尾 あ?

 嶋崎 何ぶつぶつ言ってんの?

 田村 フレー、フレー、じーぶーん。フレー、フレー、じーぶーん。

 下尾 聞こえる?

 嶋崎 ううん。

 下尾 もっと大きな声出して言ってみろよ。

 嶋崎 もっとできるでしょ?

 田村 (立ち上がる)フレー、フレー、じーぶーん。フレー、フレー、じーぶーん。

 下尾 もっと、もっと出るだろ!

 嶋崎 できるわ!

 田村 フレー、フレー、じーぶーん! フレー、フレー、じーぶーん!

 下尾 そうだ! もっと! 出てるぞ! もっとー! もっとでっかい声が出るぞー! 出せー! もっと、もっと出せー!

 田村 フレー、フレー、じーぶーん! フレー、フレー、じーぶーん!

 下尾 そうだー!

 田村 これでいいの?

 嶋崎 そうよ、最高!

 田村 なんだかすごく声が出た。ちょー気持ちいい。

 嶋崎 そうよ!

 下尾 誰だって、誰だって秘めたエネルギーを持っている!

 嶋崎 自分の殻を破ることができるのは自分自身!

 田村 さあ、あなたにもできる!

 下尾 もっと、自信を持って!

 嶋崎 大丈夫。みんな受け止めてくれる!

 田村 できないことは何一つない!

 3人 あなたの魂が叫んでいる!


  《ズーム》

  ◆声と言葉のボクシング

 3人で行う団体朗読をボクシングに見立て、競技にした。ボクシングのリングにならったステージで、朗読者が交互に自作の詩を読む。どちらの朗読が心に届いたかを、観客が赤か青の札を掲げて判定する。主催は日本朗読ボクシング協会(横浜)。1997年から個人戦「詩のボクシング」を始め、2009年からは団体戦の「声と言葉の―」を開催している。


# by videoartist | 2012-12-21 20:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

番組担当者からのメール:

舛谷万象くんが主人公の「フレ☆フレ」がいよいよ、全国放送です。楠さんには、8月の高校生大会からずーっとお世話になりっぱなしで、本当にありがとうございました。

詳細を以下に記します。
もしよろしければ、周辺の方々に告知していただけますと大変うれしいです。


ティーンズプロジェクト フレ☆フレ
「詩のボクシングに挑む!文学青年 完結編」
本放送:NHK Eテレ 11月30日(金)18:55~19:25
再放送:NHK Eテレ 12月1日(土) 12:00~12:30
再放送:NHK総合  12月1日(土) 17:30~18:00(※東海北陸地方のみ)
   ↓
c0191992_62844.gifティーンズプロジェクト フレ☆フレ
# by videoartist | 2012-11-30 13:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会チャンピオンチームのみなみ家が神戸新聞に紹介されています。

お読みください。
   ↓
c0191992_62844.gifみなみ家・神戸新聞より


全国大会チャンピオン!!!?

まさか まさか 日本一だなんて 今だ夢のようです。あの日のリングを 思い出すと 今だに 体が熱く、いや、あの緊張感とお客さんの歓声、 ジャッジの瞬間の会場いっぱいの赤と青、 脳裏に焼き付いて体が震えます。

全国大会当日、朝のトーナメント抽選会 母が引いた対戦相手は、なんと まさかのMM1! 血の気がひいた。「また一回戦負けかも」負ける怖さがフラッシュバック。体が震え半泣きで。会場にいたら雰囲気に呑まれてしまうので会場近くの遊園地へ。「ママのバカ〜!なんで強い相手引くんよ〜!」ジェットコースターで 三人絶叫。

戦う怖さには 違う怖さで気分転換。観覧車の中で 自己紹介の練習。高さに怖がってたら少し落ち着いてきた。 一回戦で負けたとしてもお客さんに「惜しかったね。いい試合だったね」と言われるよう精一杯やろう!と 母決意!! 娘2人も うなずき、いざ会場へ。

一回戦、さすがMM1は見事だった。でも やる!みなみ家のパフォーマンス!!

奇跡がおきた。夢を見ているみたいだった。お客さんの反応がすごかった。うそ?!なんで!?ビックリした。二回戦、 三回戦、「また読める!!」嬉しさが次々やってくる!まさか決勝!?ウソ ウソウソ〜!! 即興練習は 全くやってない!けど 即興なんてめちゃくちゃ幸せ〜!! お題、「秋」!!

「秋〜!」「秋〜!!」「あき〜!!」三人の声がこだまする。無我夢中。

あんな楽しい即興は初めてだった。やり切れた!!嬉しさで大満足。ここまでこれた!!(涙)ジャッジの瞬間 優花の手が上がる!?「チャンピオンはみなみ家〜!」

!!!!ウソ〜!!!!

母、「詩のボクシング」を始めて11年。全国大会なんて夢のまた夢の舞台。奇跡は本当におこるものなんだ。個人戦では 全国大会勝てなかった。

娘2人 産んどいて良かった。真優、優花、ママを日本一にしてくれて、ほんまにありがとう。

新聞に載り、お祝いの電話、メール、手紙を沢山いただく。学校でも 先生方やクラスメートに祝福され。みなみ家の親戚が集まって祝賀会!!お祝いの品々。近所の方々からも褒めていただき 娘たちは 上機嫌。上郡町民報。役場。神戸新聞からも再取材。日本一って なんて幸せなんだろう。

いろんな方々から 温かいお祝いの言葉をいただく。なんて ありがたいことだろう。私をずっとずっと応援して下さっていた文学館の皆さんや、みかんさんに やっと嬉しい報告ができた。 皆さんの支えあっての私です。

全国大会一緒に戦った選手の皆さん、スタッフの皆さん、会場のお客様、ジャッジの皆様 そして楠代表 本当に本当にありがとうございました! !

みなみ家


# by videoartist | 2012-11-22 10:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

10月27日の2つの全国大会が終わって、やっと一息ついています。

今年も多くの声の場に足を運びました。この16年間で移動した距離は、北は北海道から南は沖縄県とその間の38都府県(新潟、栃木、石川、和歌山、鳥取、島根、大分県を除く)を複数回往復したとして計算すれば、地球を優に7周半はしていると思います。光の速さだと1秒間の距離にしか過ぎませんが…。

今回初めて「詩のボクシング」を観戦していただいた多くの人から、「こうやって人の声と言葉を聴くのは楽しかった、面白かった」という感想を寄せてもらいました。リピーターの方々も、一回一回異なる全国大会を今回は今回として楽しんでくれていたようでした。

ただ、判定について理解されていない人もいるようです。繰り返しますが、「詩のボクシング」は声で表現された作品の優劣を定めているのではなく、表現する人の声と言葉のパンチが聴き手の心を打つ強さの強弱を判定していると思ってください。その場での一回限りのパンチの強弱です。声とは、発せられた瞬間に消えて行くものです。そして、その瞬間に心を強く打った声の言葉が、波紋のように身体の中に広がって行くものでもす。弱ければ、波紋を広げることはないでしょう。つまり、強弱とは、そのようなものだと考えてもらってよいと思います。

地方大会と全国大会で同じ作品を朗読する朗読ボクサーがいますが、地方大会では強く打つことのできたパンチが、全国大会では弱かったと感じることがよくあります。

これはライブという一回性の場としての特徴だけではなく、トーナメントの一回一回対戦する相手が異なることによって生じるパンチ力の強弱も意味しています。

ですから、全国大会チャンピオンが次回も同じようにチャンピオンになれるかといえば、そうはなっていません。各地方大会においても同じです。昨年のチャンピオンが、今年のチャンピオンになれるかといえば、そうはなっていません。このことからも「詩のボクシング」は、優劣を定める場ではないことが理解してもらえるでしょう。むしろ優劣など定めることが無意味だと教えているのが「詩のボクシング」の場なのです。

いずれにしても全国大会の場は16人で闘った場であり、一人として欠けてはならない場なのです。16人で作った声の場が、第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会なのです。もちろん、同じことが第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会にもいえることです。

ステージ版「詩のボクシング」を上演したことについて北海道新聞に以下のことを書きました。※10月5日付けのブログで全文を紹介。


言うまでもなく、「いじめ」は子供の世界だけのことではない。大人の世界にもある。あまつさえわたしたちはありのままの世界を見ているのではない。実は脳が見たいと思っているものを見ている。つまり、先入観によって物事を見ているのである。だから、「いじめ」があっても見逃す、あるいは見間違えてしまうこともある。それ故に、「いじめ」を教員と教育委員会の責任逃れだと短絡的に決めてしまうのはあまりに危険だ。だからこそ、生徒、保護者も含めて「それぞれの心の内に宿る先入観をしっかりチェックしよう」と問い掛けもした。


「詩のボクシング」に対して先入観を持って受け止める人は、その先入観に合うように「詩のボクシング」を評価しようとします。

しかし、「詩のボクシング」は、そのような先入観、優劣を定めるためでも、勝ち負けを決めるためにだけ行っているものではないのです。

「詩のボクシング」の存在理由があるとすれば、閉塞された詩状況に風穴を開ける(これは故・筑紫哲也氏が「詩のボクシング」を評して言ったことば)ことから始まったとしても、(手前味噌かもしれませんが)それは詩状況を越えて現在の表現状況に風穴を開けたのだとわたしは思っています。さらには、日本において声の表現の可能性の道を切り開いてきたとも自負しています。

そして、この"限界芸術"としての場を閉じるとき、「もし疑わしく思うなら、我等の所業の一部始終を汝ら眼を開いて見届けよ」と言わせていただきたいと思います。
# by videoartist | 2012-11-10 11:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

2012年11月24日(土)

13:00~22:30

第4回学生短編映像作品上映祭2012 in YOKOHAMA

c0191992_62844.gifブリリア・ショートショートシアターのHP

これまで早稲田大学、東京大学、多摩美術大学、立命館大学、武蔵野美術大学他の大学や専門学校や外部団体からの作品の応募があり、観客投票と映像の専門家によって最優秀作品(チャンピオン作品)を決めています。

今回は、明治大学、日大、東北福祉大学などの大学の映像サークルも加わる予定です。

スペシャルゲスト:井筒和幸映画監督

c0191992_11554919.jpg


13:00~15:20

報告

楠かつのり(映像作家)

学生の映像表現はどう変化して行くのか!

13:20~15:00

井筒和幸映画監督 

スペシャルゲストトーク

題:「闘う映画!」

※会場入りは、12:30にお願いいたします。

トークショーの後によさこいソーランとヒップホップグループのダンスパフォーマンス実施!

15:10~20:30

学生短編映像作品の上映

会 場:ブリリア ショートショート シアター

入場料:全プログラム入場無料

主 催:SSMF2012実行委員会 ssmf2013_yokohama@yahoo.co.jp
# by videoartist | 2012-11-04 11:30 | 映像関係

第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会について朝日小学生新聞に紹介されました。

ゲストジャッジの山崎ナオコーラさんのコメントがいいです。
               ↓
「ぐっとくる言葉にたくさん出会いました。みなさん上手にしゃべろうとしているのではなく、『だれかの心の琴線にふれたい』と思ってしゃべっていて、言葉ってこういうものだよなあ、と。言葉の力を再確認しました。」

大会終了後に「本当に来させていただいてよかったです。わたし自身、いろいろと勉強になりました」と真剣な表情でお礼を言っていただきました。

その勝ち負けでは聴いていなかったとする表情を出場者の皆さんに見てもらいたかったな、と思いました。

山崎ナオコーラ
“「多くの人に通じる言葉」を安易に考えるならば、「自分の話」ではなく「みんなの話」の方が良いような気もしてしまう。しかし聴衆は大概個人的な言葉の方に引きつけられた。選手は自分の責任で、外に向かって個人の危うい言葉を放つ。聴衆は受け止める。そして個人の体験が社会に広がるとき言葉は詩になる。”(東京新聞からの抜粋)

c0191992_62844.gif2012.10.30・朝日小学生新聞・PDF形式で拡大

c0191992_6162329.jpg

# by videoartist | 2012-10-30 07:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

速報!

今回ほど多くの方言が飛び交った全国大会はなかったと思います。

方言は心を温めてくれます。

声と言葉の闘いの場であるからこそ、その温かさをひときわ感じることができました。


第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会チャンピオン誕生!

第8回神奈川大会代表の菊池奏子選手がチャンピオンになりました。

菊池奏子c0191992_21595292.jpg


橋本陸 c0191992_20205344.jpg


満員御礼!

チケットを購入されても会場に来られなかった方がいました。その一方で、当日券で入ることのできなかった方が多数いらっしゃたとのこと。入口でモニターから流れる声に必死に耳を傾けていた方もいらっしゃったと聞いています。



「詩のボクシング」社会問題に向き合う
10月27日 17時13分 NHKニュース

リングの上で創作した詩を朗読して内容や表現力を競い合う「詩のボクシング」の全国大会が27日、横浜市で開かれ、東日本大震災からの復興や国際情勢など社会問題に向き合った作品で熱戦が繰り広げられました。

「詩のボクシング」は詩人などで作る団体が毎年開いているイベントで、ことしの個人戦の全国大会には、各地の予選を勝ち上がった10代から50代までの男女16人が出場しました。

会場にはボクシングのようなリングが設けられ、赤と青のコーナーに分かれた選手たちが、それぞれ3分の持ち時間で震災や家族、夢などをテーマに創作した詩を朗読し、観客が赤か青のうちわを上げて内容や表現力を判定します。

このうち、岩手県大船渡市から出場した今大会の最年少で中学3年生の橋本陸さんは、鉄道の駅員をまねた格好で登場しました。

震災からの復興への期待を三陸鉄道の列車が走る姿に重ねた詩を朗読しましたが、惜しくも1回戦で敗れました。

トーナメント戦の結果、個人戦で優勝したのは埼玉県の25歳の会社員、菊池奏子さんでした。

菊池さんは「尖閣諸島」というその場で出されたテーマに対して、「尖閣諸島に連れて行って、わたしの手を引いて」などと、社会問題と距離を置きがちな若者への皮肉も込めた詩を即興で作り、等身大の若者の姿を恋愛観を交えて鮮やかに表現したとして高く評価されました。



詩のボクシング全国大会 埼玉県の菊池さん優勝 団体戦は兵庫の親子チーム
2012.10.27 【共同通信 配信】

ボクシングのリングに見立てた舞台で2人の対戦者が自作の詩を朗読し、観客が勝敗を決める第12回「詩のボクシング」全国大会(日本朗読ボクシング協会主催)が27日、横浜市の県民共済みらいホールで開かれ、埼玉県和光市のシステムエンジニア、菊池奏子さん(25)が優勝した。

着物姿の菊池さんは、湿り気を含んだささやき声で愛の詩を読んだ。即興で詩を作る決勝戦では、「尖閣諸島」という政治的なテーマに困惑しながらも、島と海を叙情的な詩に転化させた。

大会には、東日本大震災による津波で被災したローカル線への愛着を詩にした岩手県大船渡市の中学生や、多難な復興の中で未来を志向する詩を作った宮城県気仙沼市のラジオ局スタッフも出場。計16人が“声と言葉の格闘技”を闘った。

第4回となった団体戦では、兵庫県上郡町の見並なおこさん(36)と真優さん(11)、優花さん(7)の親子チームが優勝。過疎地で暮らす苦労や自然の豊かさをユーモアたっぷりに表現し、会場を沸かせた。団体戦にも気仙沼市から団塊世代の男性チームが出場した。



第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会チャンピオンチーム誕生!

第11回兵庫大会代表のみなみ家のチームがチャンピオンになりました。

団体戦のボクシングは、「詩の」ではなく「声と言葉の」としています。詩ではないのです。声と言葉で聴き手の心を打つ表現すればよいのです。

みなみ家は、3人の発する声がひとつのリズムとなり、そのリズムが次の言葉を呼び寄せ、その呼び寄せた言葉を新たな声にして発していたと感じました。家族とはこういったリズムを作り出せるのだと感心もしました。

  みなみ家
c0191992_223186.jpg



気仙沼さざ波会のチームは、大漁旗を羽織り、被災地からの今を生きる声で観客の心を強く打ちました。

  気仙沼さざ波会
c0191992_2054983.jpg



c0191992_20255718.jpg


c0191992_358318.jpg


# by videoartist | 2012-10-27 22:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

来週の土曜日は、年に一度、しかしこの一回しかありえない全国大会が開催されます。

観戦チケット発売中!

前売観戦チケットの購入手続きは10月22日までとなっています。それ以降は当日券扱いになりますのでご注意ください。

現在、各地の大会が行われておりますが、10月27日(土)に開催される第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会及び第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会の観戦チケット発売中です。

今回は会場を横浜に移しての開催です。

会場のみらいホールのある桜木町駅まで羽田空港から電車で33分(前回の会場とほぼ同じです)、品川駅から24分、東京駅から電車で30分ほどです。

新横浜駅から桜木町駅までは市営地下鉄で15分です。

桜木町駅から会場へは、徒歩3分です。桜木町駅からは動く歩道道ですぐです。

お得なセット券 個人・団体セット券=3,000円

個人と団体のそれぞれの料金 個人戦・前売=2500円 団体戦・前売=2,000円

c0191992_62844.gifチケット購入方法の詳細・PDF形式

c0191992_62844.gifチラシ表・大会日時


以下は、ライブの場でしか体験できない今回の全国大会について紹介した原稿です。


転機を迎えた「詩のボクシング」/27日全国大会 「選手」多彩

高校生を対象にした「俳句甲子園」や「短歌甲子園」のモデルにもなったこの「詩のボクシング」は、16年目を迎えた今年、転機を迎え、全国大会が迫っている。

話題1、過去11回は東京で開かれた全国大会の会場を横浜市に移す。1997年のスタートから関わり続けた「詩のボクシング」が、詩表現と自作朗読に対する固定観念を打ち破る役割を果たしてきたと自負しているが、そのメーン会場を1カ所に固定する理由は全くないからだ。

話題2、出演者が同じテーマで表現を競う「ステージ版・詩のボクシング」を初めて、9月に北海道湧別町で上演した。このステージ版で設定した自作朗読のテーマは「いじめ」。出演者は「肝っ玉母さん」「学校教師」「新聞配達人」といった役柄を与えられ、トーナメントを戦った。ジャッジは、観客でもある地元の中学3校の生徒と教員が担い、北海道大経済学部3年の大谷真仁がチャンピオンに選ばれた。今後もこのように「詩のボクシング」の形式を使って社会問題に切り込みたい。

一方、全国から集まった高校の文芸部の生徒らがジャッジしたのは、8月に富山県で開催された全国高校総合文化祭での「詩のボクシング」大会。山梨県立甲府南高校2年の舛谷万象がチャンピオンとなった。全国大会には大谷と舛谷の他、北海道と青森、秋田、神奈川、滋賀、兵庫、山口、香川、高知、長崎の地方大会のチャンピオンが集う。

今回の全国大会には、東日本大震災の被災地で行われた大会からチャンピオン2人も出る。1人は、気仙沼大会(宮城県)でチャンピオンになった「けせんぬまさいがいエフエム」のスタッフ、藤村洋介。「まだ話したくないことがたくさんあるが、全国大会では詩に対して存分に自分の思いをぶつけたい」と抱負を語る。

もう1人は大船渡大会(岩手県)のチャンピオンである市立大船渡中学3年の橋本陸。津波で失われたJR大船渡線への思いを詩にして朗読した。車掌の扮装(ふんそう)で、今はなき駅名を一つ一つ読み上げる声が聴き手の胸を打ち、郷愁を誘った。

また全国大会と同時に、3人一組のチームで朗読日本一を決める「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会も行われる。「詩のボクシング」は15歳以上の出場制限があるが、この団体戦では制限がなく、今回の最年少は筑波大学付属小学校2年生のチーム。気仙沼大会からは、津波被害で多くの友人、知人を失った団塊の世代のチームがリングに上がる。

 第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会と、第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会は27日、横浜市の県民共済みらいホールにて開かれる。(楠かつのり)
# by videoartist | 2012-10-20 08:30 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

9月5日に上演したステージ版「詩のボクシング」について北海道新聞に書いた。

声と言葉で闘えるものはリング外にあると真正面から「いじめ」に切り込んでみた。


湧別でステージ版「詩のボクシング」*楠かつのり*「いじめ」テーマ 8人が自作品朗読*表現の場 新たな可能性

2012.10.09 北海道新聞夕刊全道 

 今年は北海道の夏も暑く長かった。そんな9月5日、オホーツク管内湧別町でステージ版「詩のボクシング」を上演した。

 「詩のボクシング」は、ボクシングリングに見立てたステージ上で、2人の朗読者が交互に自作品を朗読し、どちらの声と言葉がより観客(=他者)に届いたかを競う。「声と言葉の格闘技」とも呼ばれ、勝敗は聴き手であるジャッジの判定によって決まる。1997年に始めてから今年で16年目。全国各地で一般参加による「詩のボクシング」の大会が行われており、さらには小、中、高校の教育現場でも自己表現力、コミュニケーション力が高まると授業に取り入れられている。

 わたしはかねてから「詩のボクシング」出場者たちによって新たな表現の場ができないものかと考えていた。その考えに賛同していただいた湧別町教育委員会の協力のもと、上湧別、湧別、湖陵の3中学校合同による芸術鑑賞で実現することになった。

 このステージ版の出演者には、今年の同大会参加者から8人を選抜。そして8人には、根暗な人、肝っ玉母さん、学校教師、新聞配達人などの役柄と自作朗読する作品に初めて「いじめ」をテーマとする条件を与えた。

 出演者が投げ掛ける自らの体験を踏まえた声と言葉を中学生がどのように受け止めるのか。正直、不安もあった。だからといってそれを避けていては、その先を切り開く生きた声と言葉など見いだせるものではない。

言うまでもなく、「いじめ」は子供の世界だけのことではない。大人の世界にもある。あまつさえわたしたちはありのままの世界を見ているのではない。実は脳が見たいと思っているものを見ている。つまり、先入観によって物事を見ているのである。だから、「いじめ」があっても見逃す、あるいは見間違えてしまうこともある。それ故に、「いじめ」を教員と教育委員会の責任逃れだと短絡的に決めてしまうのはあまりに危険だ。だからこそ、生徒、保護者も含めて「それぞれの心の内に宿る先入観をしっかりチェックしよう」と問い掛けもした。

 ステージ版の終わりには、元世界チャンピオン・内藤大助さんの新聞に掲載された「『いじめられたらやり返せ』っていう大人もいる。でも、やり返したら、その10倍、20倍で仕返しされるんだよな。わかるよ。俺は一人で悩んじゃった。その反省からも言うけど、親でも先生でも相談したらいい。先生にチクったと言われたって、それはカッコ悪いことじゃない。あきらめちゃいけないんだ」のコメントを出演者全員で輪読する演出をした。

 始める前は、中にはいじめに遭っている子がいるかもしれない、あるいはいじめている子がいるかもしれない、聴き手の心にどのような波紋をもたらすか、重い緊張感があった。だが、終わった後、中学生の表情はみな生き生きとして晴れやかだったことが印象的だった。

 このステージ版は、依頼があれば道内のどこにでも出向いて上演したいと考えている。ちなみに、このステージ版でチャンピオンになった北大生、大谷真仁(おおたにまさひと)くんは、27日に横浜で開催される第12回「詩のボクシング」全国大会に特別枠選手として出場する。

(くすのき・かつのり=音声詩人、日本朗読ボクシング協会代表)

◇27日に全国大会 第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会は27日(土)午後0時30分から、第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会は同日午後3時30分から、共に横浜市の県民共済みらいホール(中区桜木町1)で開催する。3千円。問い合わせは日本朗読ボクシング協会(電)045・788・2979(ファクスも)か、電子メール(voice@jrba.net)へ。

【写真説明】「いじめ」をテーマに初めて試みた「詩のボクシング」ステージ版=9月5日、湧別町文化センターさざ波


# by videoartist | 2012-10-15 09:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

全国大会まであと2週間ほどになりました。

前売りの観戦チケットの購入手続きは、10月22日までとなっています。

それ以降は、当日券購入扱いになりますのでご注意ください。


観戦チケット発売中!

現在、各地の大会が行われておりますが、10月27日(土)に開催される第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会及び第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会の観戦チケット発売中です。

今回は会場を横浜に移しての開催です。

会場のみらいホールのある桜木町駅まで羽田空港から電車で33分(前回の会場とほぼ同じです)、品川駅から24分、東京駅から電車で30分ほどです。

新横浜駅から桜木町駅までは市営地下鉄で15分です。

桜木町駅から会場へは、徒歩3分です。桜木町駅からは動く歩道道ですぐです。

お得なセット券 個人・団体セット券=3,000円

個人と団体のそれぞれの料金 個人戦・前売=2500円 団体戦・前売=2,000円

c0191992_62844.gifチケット購入方法の詳細・PDF形式

c0191992_62844.gifチラシ表・大会日時

チラシ裏面c0191992_16281789.gif

# by videoartist | 2012-10-11 08:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

10月27日(土)の2つの全国大会への観戦チケット購入者へチケットの発送開始のお知らせ

第12回「詩のボクシング」全国大会、第4回「声と言葉のボクシング」全国大会まで20日ほどになりました。

10月9日より観戦チケットの購入手続きを済まされた方にチケットの発送を開始します。

チケットはまだあります。
# by videoartist | 2012-10-04 10:17 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

10月27日(土)の第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会に出場する地方大会最後の1人が決まりました。

チャンピオンになったのは、藤﨑正二選手。

これで地方大会14人が決まりましたが、全国大会のリングにはあと2人上がることができます。

これまで地方大会に参加したことのある人で当日個人戦の始まる前に会場内の席に座っていれば、抽選によって選ばれます。新天地の全国大会のリングが待っています。12:00に会場内ロビーにて抽選番号を配布します。時間厳守で集合です。


藤﨑正二c0191992_1554220.jpg


決勝戦は、巌流島に渡って行われた。

小次郎役が藤﨑選手、武蔵役がみついまさのり選手。c0191992_1514760.jpg


決勝のジャッジ判定は1票差であったが、小次郎役が勝ち400年目のリベンジを果たした。c0191992_15101066.jpg



山口大会を終えて

藤﨑正二

このたび、山口大会in下関にて優勝することができて大変光栄に思っております。

巌流島400年という記念の大会であり、また、今回は全国公募で(だからこそ、私も参加できました)、大阪、三重、広島、福岡、長崎、宮崎から選手が集まり、西日本大会としての意味合いもあったことから、大変すばらしい大会でした。

山口大会の運営をなさった詩を朗読する会の「峡」の皆さんの情熱で続けられている大会と聞き、私もぜひ、宮崎大会を復活させたいと改めて思いました。巌流島での決勝というアイデアもすばらしいと思います。

私は佐々木小次郎役として決勝に挑みましたが、400年の時を超えて武蔵にリベンジを果たす形になり、とても嬉しく思っております。

決勝の相手であるみつい選手は、題が出された瞬間から、聴き手を自分の世界に誘うことのできる強敵でした。

私もみつい選手が見せてくれる缶チューハイのある世界を楽しみながら、それに入り込んで酔わないようにするのが大変でした。

しかしながら、少し酔いながらも「灯台」という題に対して、武蔵が残した小舟に乗って漕ぎだすことで、なんとか自分の言葉が少しは生まれたような気がしています。私は、基本的に後ろを向いているのに前向きだというアンビバレントな存在です。

その引き裂かれ状態そのままに後ろ向きに漕ぎだし、見えている灯台から遠く離れて、向かうべきところへ迷いつつも進んでいくのだと思います。

過去の全国大会の経験を思い出しつつ、また、新たに漕ぎだすべきなのだと思います。このようなチャンスを与えてくださった山口大会の方々に感謝してもしきれません。地方での「詩のボクシング」の灯を消さないように、私は、一所懸命に漕ぎ続けなくてはならないと思います。

灯台から灯台へ旅を続けながら、その土地独自の言葉、聞こえてくる声を大切にするためにも、全国大会で宮崎の訛りを響かせたい。

今は真摯にそう思っています。



「詩のボクシング」山口大会 パンチ利いた言葉応酬−−下関 /山口

毎日新聞 2012年09月30日 地方版

「詩のボクシング」山口大会が29日、下関市細江町の市生涯学習プラザであった。

自作の詩をリング上で朗読し、それぞれの作品を戦わせるイベント。県内外から参加した16人は、パンチの利いた言葉の応酬を繰り広げた。

下関詩を朗読する会「峡」などで構成する実行委主催で、今回が7回目。

試合は1対1の対戦形式。青・赤に分かれ、自作の詩を持ち時間の3分以内に交互に朗読する。審判は約30人の聴衆で、札を上げて判定する。この日は、ニートなどの社会問題から抜け毛の悩みをユーモラスに表現したものまでさまざまな作品が披露された。出場者は身ぶり手ぶりや強弱を交えるなどして、聴衆を引き込んでいた。

巌流島の決闘400周年記念として、決勝は巌流島に渡って行った。優勝したのは宮崎市の高校教諭、藤崎正二さん(40)。藤崎さんは10月27日、横浜市で開かれる全国大会に出場する



下関で「詩のボクシング」県大会 宮崎の藤崎さんV
山口新聞 2012年9月30日(日)掲載

リングに見立てたステージで2人が自作の詩を互いに朗読し合い、どちらが観客の心に響くかを競う「詩のボクシング」山口県大会が29日、下関市細江町の市生涯学習プラザを主会場に開かれ、県内外の16人がトーナメント戦で競った。下関詩を朗読する会「峡」(野村忠司会長)などでつくる実行委の主催。

巌流島決闘400周年を記念して、決勝戦は関門海峡に浮かぶ巌流島で実施。小次郎役を務めた宮崎市の高校教諭、藤﨑正二さん(40)が武蔵役の下関市職員、三井正憲さん(59)を倒して優勝し、全国大会出場を決めた。

決勝戦は、与えられた課題で即興の詩をつくるというルール。藤﨑さんは「とうだい」、三井さんには「かんちゅうはい」が与えられた。武蔵と小次郎の銅像前で対戦。配役は年齢バランスで決めたという。

宮崎県大会で過去2回優勝した藤﨑さんは「巌流島で戦えて感動した。決闘400周年記念の大会で優勝できて光栄」と話していた。

決勝戦以外は同プラザの特設リングで青と赤のコーナーに分かれて対戦。選手らは、ゴングを合図に制限3分以内で真剣な内容の詩や笑いを誘う詩を感情豊かに朗読していた。観客は対戦のたびに拍手でたたえ、青か赤のカードを挙げて勝敗を決めた。



また、9月28日に行われた富山県高岡第一高校の学園祭で「声と言葉のボクシング」団体戦でチャンピオンになったチーム、厨時代。厨時代に第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会への出場権を与えました。

昨年に続く出場になりますが、昨年のゲストジャッジをして「どのように組まれたチームなのか、その理由が知りたい」といわしめるほど3人の関係が謎に包まれています。

団体朗読の内容は、風刺と笑いを込めたどの表現ジャンルにも属さない厨時代独自の表現を確立しています。

いずれにしても厨時代は、団体朗読の表現の在り方に一石を投じている。

ご期待ください。

厨時代c0191992_14512866.jpg

# by videoartist | 2012-09-30 15:30 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

10月27日(土)に行う第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会の出場チームが決まりました。

下記12チームです。年齢は、7歳から60歳代まで幅広いです。

今回で4回目となる団体戦・全国大会です。団体戦では、3人がチームを組んで団体朗読をします。1回の団体朗読の制限時間は、3分間。これは個人戦と同じ条件です。1人で朗読する個人戦の3分間と同じ時間を団体戦の3人がどのように使うのか、そこも見所です。

3人での団体戦では、なぜ3人なのかを考えたチームワーク朗読をしなくてはなりません。ひとつの表現を3人で作り上げている、その醍醐味を味わってもらえるのも団体戦ならではです。

今回は12チーム36人がリングに上がります。その人数の発する表現エネルギーによって、これは毎回そうですが、団体戦は非常に盛り上がることでしょう。

そして今回も東日本大震災の被災地で行われた気仙沼大会からも1チームが出場します。

ご期待ください。

[出場12チーム]

みなみ家
厨時代
ММ1

気仙沼さざ波会
海鮮
つ・く・ば

秘密結社☆イデア
YST
Actor Boy's

詩のマジシャンズ
昭和歌謡曲B面
little wings


被災地の決意

気仙沼さざ波会(藤田裕喜、菊地定、日野修)

昨年に引き続き2回目の気仙沼大会。東日本大震災により被災された方、何とか難を逃れた方、肉親を亡くされた方、仕事を失くした人、茫然自失、気仙沼市民は誰一人震災に関係のない人はいない。当然テーマは震災にスポットが当たり、それぞれの立場からテーマを見つけ思いをぶつけた。

今回の全国大会には気仙沼から個人と団体が参加することになった。個人戦出場者の藤村洋平選手には、その若さをぶつけて真向勝負してほしい。

団体戦に参加する「気仙沼さざ波会」は気仙沼市立階上中学校を昭和40年に卒業した団塊世代の三人組。そろそろ働き盛りの一線から引退を考える世代。ところが今回の大震災、被災地にそんな余裕はない。若い人たちの後押しをと思いながらも、主役に立たざるを得ない時もある。

若い人たちは被災地復興の主役、忙しい、真っ黒になって頑張っている。団塊世代が代わって被災地の思いを届けたい。

被災地はこれからが再出発、スタートラインまで行ける人、行けない人、ゆっくり行く人、走る人、皆違うスタートの仕方がある。団塊世代はこの人たちと一緒に走る応援団、まだまだ人生の主役は降りられない。じっとしてはいられない!  

ガンバロウ気仙沼‼ 負けないぞ気仙沼‼



昭和歌謡曲の宣誓

昭和歌謡曲B面

  「このリングに立つのは一生に一度!!・・・と思って挑んだ2011年。
  ・・・何かのはずみ(?)で今年も全国への切符が舞い込んできました♡
  ありがとう詩の神様~~
  WE ARE POSITIVE!!
  私たちの持ち味は分かりやすさと元気です。それしかないのです。。
  全国の「詩のボクシング」の民に、どこまで共感を得られるか・・・
  去年以上に全力でぶつかってくぜコンニャロー♡
  ギンギラギンにさりげなくーー♫
  ぶつかって粉ごなになったらなったでいいじゃないか~~
   
  みなとみらいで会いましょう☆
  (・・・あれ? みなと現在?過去?未来?)



意気込み

詩のマジシャンズ

ぼくたち3人の小学校は、統合のために、今年度いっぱいでなくなってしまいます。

その前に、最高の思い出を作ろうと今回参加しました。

ぼくたちは,、統合する4つの→ 山梨県の小学生の代表です。

小学生パワー全開でがんばります!応援よろしくお願いします!




3人で力を合わせて

みなみ家(見並なおこ 、真優 、優花)

「まず最初に、今年から文学館主催から実行委員主催となり大きく変わった兵庫大会ですが、ご協力いただいた皆様にお礼申しあげます。

実行委員の一人として、無事兵庫大会が開催できたことに大きな喜びを感じています。

快くスタッフを引き受けて下さった、たくさんの方々の「詩のボクシング」大好きパワーに支えられた大会だったと思います。

来年もぜひ兵庫大会が開催できますように!!スタッフ大募集中です。

ぜひぜひ清々しい達成感を一緒に味わいませんか!!ぜひ宜しくお願い致します!!

夢の全国大会団体戦まさか今年も出場できることになるなんて!思ってもいませんでした。兵庫大会時、運営準備に忙しくてボクサーとしての練習ができていなかったからです。

迷う私に娘たちの「出たい!!」コールにおされ、ぎりぎりでの出場。娘たちに助けられました。どうやらママが1ヶ月かけて作ったにゃんこトロフィーがどうしても欲しかったようです。

まだまだだと思っていましたが、もう10月!!娘たちと、朗読できるのもこの全国大会で最後になりそうです。ママに付き合ってくれてありがとう!!

3人で力をあわせて がんばるぞ~!!!



意気込み

MM1

・モエカ(富田萌花)

私が全国大会に参加するのは2年ぶりです。なので、とっても楽しみで、ちょっと不安?……です。人生初の横浜。やっほ〜!

ちなみに横浜は中華がおいしいらしいので、中華街にも行ってきます。「フカヒレ食べられる」って思ったのに、パパは「優勝したらフカヒレで、優勝しなかったら肉まん。」……ガーン!……というわけで、絶対に負けられません!

・マナカ(木村心)

「MM1」これが私たちの名前だ。最初の「M」はモエカの「モ」、次の「M」はマナカの「マ」から、「1」はイッセイの「1」だけど「ワン」て読みます。

他にも「テンションMAX↑↑(アゲアゲ)レンジャー」や「チャンピオンズ」なども考えていたけれど、最終的に「MM1」になっちゃったってこと。

モエカは2年前の全国チャンピオン「111」の一人で、イッセイと私は去年の全国チャンピオン「KIMURAYA」の二人だぜ。優勝しちゃう〜♪

・イッセイ(木村一成)

僕とモエカちゃんは6年生で、この前修学旅行に行ってきました。(USJのジェットコースターがすごく怖かったです!)卒業へ向けての大きい行事が、また1つ終わりました。

この「声と言葉のボクシング」全国大会も、小学生として精いっぱいやって、香川に優勝を持って帰りたいです。香川3連覇!MM1は絶対に勝つぞ〜!



全国大会への抱負

little wings

全国大会出場、とっても嬉しいです!神奈川大会では残念ながら負けてしまっていたので、全国大会への出場のお話が来たときはびっくりでした!と同時に嬉しかったです♪

とはいえ
詩作りは難しいです。
言葉の力はとても大きなもので
相手になにかを伝えることが
とても難しく思います。
どんな言葉を使い、どんな表現方法で…?

初めて「詩のボクシング」の会場にいったときは、圧倒されてしまいました。語彙力の違いや表現力の違い。こんなにもお客さんを自分の詩へ引き込むなんてすごい!と。

だから全国大会に行くのは不安もたくさんあります。
でも私たちlittle wingsにしかできない表現で、私たちにしか伝えられないことを、詩にのせて会場の皆さんにお届けします。

せっかく頂いたチャンス。
参加することに意味があるのではなく、勝ち上がりたいという強い意思をもって挑みます。

大会が終わったあと、little wingsの詩が皆さんの心に印象深く残ってる、そんな詩を創っていきます…(^^)♪♪



厨時代

鷲平英雄

昨年の全国大会から早一年。今年も全国大会に出させていただけるということで感無量と恐縮の極みでございます。これもひとえに皆様の温かい御支援の限りだと深く深く感謝しております。そして私の相方同然である二人にもよく私のような変態と一緒に嫌な顔一つせず(していたかもしれませんが)この競技をしてくれたなと、これまた頭が上がりません。

「声と言葉のボクシング」という競技で、しかもこの三人で全国の壁に挑めるというのもこれまた珍妙で稀有な話だと思います。

昨年より洗練され、完成した等身大の厨時代を皆様に御見せ出来ることを心の底より楽しみにしております。

高島賢志

伝わる、これしか考えていない僕らにとって伝わらない。それは恐怖だ。理解されないともいうが、例えば団体戦で半分喧嘩になりながら繰り返し練り直し、相談し、作り上げたものが理解されないこと、それは詩ならぬ死のボクシングとなる。

そんなことにならぬよう、今回は横浜のリングの上で、暑苦しく言葉と格闘したいと思う。

松本両永

一年前、僕らは初めて「声と言葉のボクシング」全国大会に出場させてもらった。

ド素人ながらも、こんな僕たちを温かい目で見ていただいて何と準決勝まで登りつめ、故郷では(クラスでは)僕らは驚愕と賛辞の両方をもらった。

以来、「詩」が僕らの中で誇りとなり自慢となった。

今年は前回を踏まえ、一味も二味も違った、よりパワーアップしたnew厨時代を皆様にお届けしたいという、ただただそういう思いである。

サッカーで例えるなら「負けたことのない奴に本当の勝利はないのだ」な感じです。 

そんなわけで精一杯頑張りたいと思いますよろしくお願いします。



秘密結社☆イデア

詩なんぞというものを悩んでいる内に、幾年月。

モラトリアムとは昨晩別れの乾杯を交わしましたし、首の骨が折れる程床を舐める日々は永遠のような心持ちさえ致します。

詩なんぞいうものは、そりゃあもう人の数程あるのでしょう。ただ、僕らが聴いたリアリズムは、確かに詩篇を組むのです。

溢れかえるイマージュに忠実になればなるほど、言論は形を変えてゆきます。

さあ意味を超え、メッセージを超え、言論と思想と日常を超え、濃縮された言語細胞を持って事象Aと非対称A´を抱合し、闇に切り込め。

いやいや、これは作為さ!

耳の穴掃除して待ってろ、横浜。



YST

YSTは悩んでいます。
全国大会まで2週間あまり。
どうしても越えなければならない壁があるのですが、
どうしても越えたい壁があるのですが、
そこには手が届いているのでしょうか。
ひょっとしてもうすでに越えているのでしょうか。
越えなければ?地下から攻めてはいけないのでしょうか。
いっそ叩き壊して・・・。
あーーーーーーーーー。

はやく27日にならないかな。
出場チームの名前を見るだけでわくわくします。
今回もおもしろい大会になることは間違いないでしょう。
一皮むけたYSTをご覧ください。

と言いつつも、YSTは悩んでいます。



意気込み

Actor Boy's

全国大会初出場の僕たち、姫路工業高校2年生3人は、昨年の先輩のあとを引き継ぐ感じになりました。今年卒業した昨年出場の先輩方3人は、全国大会準優勝という実績を収めました。

今回僕たちは、「先輩方に継ぐ何かを持っているのでは?」という楠さんを含めて兵庫県大会場におられた皆さんの期待により出場できることになりました。そしてさらに、校長先生、担任の先生を筆頭に学校の皆さんの期待(というかプレッシャー)を受けています。そういうものを背負って出るというのが、なかなかに恐れ多く、もう泣けるくらいです。つまり、優勝しなくては学校に帰ることは出来ません。

 なので、高校生らしい言葉で、高校生らしい疾走感で、僕たちの言葉を伝えます。まだまだ世間知らず、実力も技術も未熟…。でも精一杯全身全霊を込めて、魅せます。僕たちの演劇魂を。姫工男子演劇部3人+α(助けてくれた方々の想い)を、しかとその目に映してみせましょう!!



意気込み

海鮮

どうしたら人の心を惹きつけられるのだろうか。

使い古された表現だけでは叶わない。

僕は、まだ、努力が足りないのだろう。

三人ならではの表現方法で優勝目指します。

……と彼は言った

私は勝ち負けではなく、三人ならではの可能性を感じたいです。

私は楽しければいい。

大丈夫です、仲良しですよ。やる時はやります。

がんばります☆



意気込み

チームつ・く・ば です。

筑波大学附属小学校の2年生3人組です。クラスでは国語の授業で「詩のボクシング」をやりました。

その中で勝ち上がったのがわたしたちでした。

まだあまりうまく詩を作ったり読んだりできないけれど、クラスの代表、そして学校の代表として頑張ります。

全国大会の試合では、一つひとつの詩を、心をこめて読みたいと思います。

よろしくお願いします。


# by videoartist | 2012-09-22 08:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

10月27日(土)に行われる全国大会に向けて準備を進めています。

今年は残暑が厳しく、全国大会の案内の送付を少し遅らせて熱さが落ち着いたところでと考えています。

とはいえ、後一カ月半になりましたので今月の20日過ぎには発送します。いましばらくお待ちください。

ゲストジャッジには作家の山崎ナオコーラさん、漫画家の蛭子能収さん他がおりますが、今回の全国大会は完全観客ジャッジ制ですのでゲストジャッジも観客と同じ1票になります。

さらにゲストジャッジにFMヨコハマ(THE BREEZE MON-FRI 09:00-13:00)の朝の顔、北島美穂さんが決まりました。


チケット発売については下記ブログをご覧ください。
    ↓
c0191992_62844.gif全国大会観戦チケットについて


9月5日に上演したステージ版「詩のボクシング」は、社会問題に単に物申すものではなく、「いじめ」に真っ向から立ち向かう行動そのものであった。

8人の朗読ボクサーたちは、中学生を前に「いじめ」に対する自らの声と言葉を投げかける。中にはいじめに遭っている子がいるかもしれない、あるいはいじめている子がいるかもしれない、そこにあえて声と言葉を投げ入れるのである。

8人の朗読ボクサーが投げかける声と言葉をどのように受け止めるのか、投げ入れられた声と言葉が聴き手の心にどのような波紋をもたらすかそこにはあきらかに重い緊張感があった。

始める前は、いじめに遭っている子たちは気分が悪くなるかもしれない、いじめている子たちはあからさまに聞き流すだけかも知れない、そのことも気になっていた。

しかし、だからといってそれを避けていては、その先を切り開く生きた声と言葉など見出せるわけがない。

生きた声と言葉とは、日々の生活の中での行動によって授かるからだ。

c0191992_205387.jpg


c0191992_2081010.jpg

# by videoartist | 2012-09-17 07:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

4回目となる秋田大会は、多くの高校生の参加があって20人のトーナメントで行われました。

結果、秋田県立大館鳳鳴高校2年の若宮野乃花選手がチャンピオンに。

文芸部員で放送部員でもある彼女の朗読は、両方の部活の特徴をうまくミックスさせたユニークなものでした。

作品の構成力に長けた朗読でもありました。

これで今回の個人戦・全国大会には10代が3人出場することになります。

チャンピオン・若宮野乃花
c0191992_1631271.jpg



大会を終えて

若宮野乃花

今までいくつか部活をやってきましたが、全国大会出場なんて初めてです。

正直今でも何が起きたかよくわかっていません。
ほっぺたをつねればベッドから飛び起きるハメになるんじゃないかと、冷や冷やしています。

今年で四回目の秋田大会。
出場者のほとんどが高校生で、リングでは真っ白な 制服が目を惹いていました。
同じ高校の生徒と対戦したときは、気まずい思いをしたものです。

それでも、初めて参加したこの大会はとても楽しいものでした。
初対面の方にもたくさん声をかけていただいて、おしゃべりな私はとてもうれしかったです。

そしてトーナメント戦。
歌いだす人。一人二役で寸劇をする人。「ひええ~!」と叫ぶ人。
「詩のボクシング」って「なんでもあり」なんだなあ、としみじみ感じました。

そんな中、私ができたことは「自分の胸の内を全力でぶつける」ことだけでした。
私には、特別な体験も、人生経験も、文章力も、演技力も、人よりあるわけではありません。

武器は、放送部で鍛えられた「発声」と 、「普段は奥底にしまってある想い」だけ。
自分の想い、感情をここまで人に突き付けたことは、まったくの初めてで、どきどきしました。

第2回[前期]全国大会のグランプリ、準グランプリは秋田出身の方だそうですね。
秋田県民は自己主張が苦手、という通説が自分の中で見事にひっくり返りました。

私もお二方、そして秋田の名に恥じぬような試合ができたらいいと全力で願っています。

自分の中の想いをもっと凝縮して、秋田大会で作り出した「自分のスタイル」を生かし、もっともっとみなさんの心に何かを訴えられるように、楽しく頑張ります!



ゴングを合図に声と言葉で勝負 「詩のボクシング」秋田大会 大館市、20人参加
2012.09.23 秋田魁新報朝刊 

ボクシングのリングに見立てたステージで自作の詩を朗読して戦う第4回「詩のボクシング」秋田大会がこのほど、大館市民文化会館で開かれ、市内外から参加した選手20人が「声と言葉のバトル」を繰り広げた。市文教振興事業団主催。

対戦はトーナメント方式で行い、2人が3分間の持ち時間で交互に詩を朗読した。どちらの声と言葉がより観客の心に届いたかを基準に、聴衆全員の挙手で勝敗を決めた。日本朗読ボクシング協会の楠かつのり代表が指導した。

ゴングを合図に順番に朗読をスタート。選手からは「ありがとう」をテーマに言葉の持つ意味を問う詩や、「灰色」について「日本人の気質を表している。白黒決着を付けない色」と自分なりの解釈を込めて表現した、さまざまな詩が披露された。

優勝したリングネーム「ののみや」こと若宮野乃花さん(大館鳳鳴高2年)は、10月に横浜市で開かれる全国大会に出場する。


# by videoartist | 2012-09-16 16:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会

昨年の東日本大震災が起きた3月11日から1年半が経ちました。

被災地は復興の中にありますが、さまざまな問題を抱えて遅々として復興の進んでいないところもあります。

その中で心の復興を掲げた気仙沼大会、そして翌日の9月9日に岩手県の大船渡で初となるワークショップ型「詩のボクシング」大船渡大会が行われました。

チャンピオンには1997年生まれの地元の中学生、橋本陸(はしもと・りく)選手。

大震災によって現在不通になっている大船渡線(気仙沼駅から盛駅の間)の駅名を車掌になりきって読み上げて行く声は心に染入りました。

1997年は、わたしが「詩のボクシング」を始めた年です。奇しくも「詩のボクシング」誕生の年に生まれた橋本選手は、満15年となる「詩のボクシング」のリングに上がってくるいわば「詩のボクシング」の申し子のような選手であるといえるでしょう。

チャンピオン・橋本陸c0191992_17275434.jpg


「詩のボクシング」に参加して

橋本 陸

九月九日、「詩のボクシング大」船渡大会に出場しました。事の始まりは数日前、いつもお世話になっている夢ネット大船渡の関係者さんからのお誘いでありました。

そのときは、僕は詩なんて小学校の文集で佳作になったくらいしかなかったので、「参加してもどうせ一回戦落ちだろう・・・」と思っていました。

数日、出場するための詩を考えました。一つ目は大船渡の鉄道の復旧についての説明、二つ目は小学校の時の思い出の詩を添削し、構成を改めました。

当日、出発前に、NPOの岩城さんに、車掌の衣装で行くことを勧められ、用意してきました。

会場の大船渡地区公民館に行くとビックリ。周りは大人しかいません・・・。せめて高校生くらいはいるだろうと考えていました。

どんどん緊張が高まりました。

そして試合開始。ゴングが鳴り、詩を読み進めていきます。参加者の方々は、自慢の詩を持参して気持ちをこめて朗読していきます。

やはり一回戦負けかなあと思っているうちに、自分の番が近付いてきました。車掌の腕章を腕に付け、試合に臨みます。しかし一作品目は自信があったのにぼろ負けでした・・・。

二回戦に移り、小学校の思い出の詩を読みました。車掌の真似や強弱をつけたせいか、ぎりぎり勝つことができました。決勝は即興で被災した鉄道への思いを発表し、予想外の優勝となりました。

全国大会の場では、震災によって失われた鉄道路線のことや、ふだんあまり語ることのない自分の心の内を、皆さんの心に届くようにしっかり伝えたいと思います。



気仙沼大会でも大船渡大会でも印象に残った朗読がありました。それは瓦礫処理に関するものです。

---多くの励ましの声をいただいた、実際に震災直後にボランティアに来ていただいた、またイベントを行って歌や朗読をしてくれた、それらには常に絆という言葉が刻まれていた。しかし、瓦礫処理になると受け入れに反対する人たちがいる。岩手県は広いので瓦礫を処理するところがないというのはおかしいと聞いた時は心が深く傷ついた---

絆といっても、遠くのことにはその言葉を用いるが、いざ身に降りかかるとなるとその言葉とは無縁な行動をする。被災地の人たちはもし同様のことがあれば進んで瓦礫を受け入れると言っていました。


気仙沼から大船渡に移動する途中に陸前高田があります。そこにはあの奇跡の一本松がありました。この一本松は、保存のために9月12日に伐採されます。

陸前高田c0191992_16571548.jpg


陸前高田c0191992_16595060.jpg


陸前高田c0191992_1755462.jpg


大船渡c0191992_1783148.jpg


大船渡c0191992_1710310.jpg


大船渡c0191992_17441146.jpg


「詩のボクシング」  「ファイト」熱く 大船渡大会 橋本君(大船渡中3年)全国へ
2012.09.11 岩手日報・朝刊

対戦者2人が自作の詩を朗読しあい、言葉で戦う「詩のボクシング」の大船渡大会(実行委主催)は9日、大船渡市大船渡町の大船渡地区公民館で初めて開かれた。市内外から16人の「朗読ボクサー」が参加し、被災したJR大船渡線への思いを言葉に込めた橋本陸君(大船渡中3年)が全国大会出場を決めた。

同市や陸前高田市、気仙沼市などから集まった参加者が、リングを模したステージで対戦。「ファイト」の掛け声やゴングの音と共に、個性あふれる独自の世界観をぶつけ合った。

橋本君は「自分にとって大事な存在だった」という大船渡線への思いを自作の詩で披露。最後の対戦では震災時に線路上で停車し、後日解体された車両への感謝を伝えた。

10月に横浜市で開かれる全国大会出場を決め「ここまで来られるとは思わなかった。全国でも被災した鉄道のことを読み、鉄路を廃止しないでほしいと伝えたい」と決意を語った。


# by videoartist | 2012-09-11 09:00 | 2012年個人戦・団体戦全国大会