日々にイメージを採取する!


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今こそ根本を見直す、「詩のかくれ場所」を共有することが大切。

今こそ根本を見直す、「詩のかくれ場所」を共有することが大切。

インターネットを利用できるようになった1995年にhtml言語を使ってホームページを作り、詩の実験をいろいとやっていました。その時、糸井重里さんとスクロール機能を使った共同詩を創ったこともありました。

それが縁で、『ほぼ日刊イトイ新聞』に「詩のかくれ場所」として投稿コーナーを作ってもらいました。

「詩のかくれ場所」というのは、糸井さんの銘銘ですが、詩そのもの表現に行き詰まりを感じていたわたしは、詩のかくれている場所に詩を感じる感受性が宿っていると思い、すぐに連載投稿を引き受けました。その後、「詩のボクシング」で忙しくなり連載投稿を終えましたが、今、新型コロナウイルスの禍中で、改めて詩を新しく作るというよりも、詩が生れる場、つまり、詩を感じる土壌が豊かであるのかどうかを再確認する必要があると思っています。

豊かな土壌があれば、さまざま植物が芽を出し、成長しますが、そうではなく荒れた土壌であれば植物は、芽を出し咲く花はありません。詩を花に喩えるとすれば、今は荒れた土壌でむりやり花を咲かさせようとしているかのようです。だから、口ずさむ詩が生れないのではないか。

つまり、詩情(ポエジー)を感じられる感受性に栄養を与えることができれば、そこに詩は芽を出し、育つと言い換えることもできると思います。

だから、「詩のかくれ場所」をみなさんと共に探し、その場を耕すことができればと考えています。いかがですか、いっしょにやりませんか。

今こそ根本を見直す、「詩のかくれ場所」を共有することが大切。_c0191992_16004231.jpg

ところで、谷川俊太郎展が、熊本市現代美術館で2020年6月27日から9月6日まで開催されるということで、美術館からわたしと谷川さんの共同制作作品『ビデオサンプラー』の著作権使用の承認依頼書が届きました。クレジットには、出演:谷川俊太郎、楠かつのり、音楽:谷川俊太郎、制作・いまじん/1986とあります。いまじんは、わたしが発行・編集責任者として世界初のビデオ映像による雑誌の名前です。このいまじんで、谷川さんと遊び心で当時は珍しいビデオ映像で楽しく遊んでいました。

遊び心が、ビデオ映像での表現の場を豊かなものにしてくれていたと思います。



by videoartist | 2020-05-11 16:08